エクステリアを効率よく配置する「ゾーニング」について

ゾーニング

外構工事(エクステリア工事)を行う際、デザインや使用する材料を決めるのはもちろんのこと、それぞれの配置が重要です。土地の条件に応じて、アプローチや庭、駐車スペース、門まわりなどの位置を大まかに決めていくことを「ゾーニング(配置計画)」と言います。

ゾーニングは造園のことではなく、ZONE(ぞーん:領域)の動詞のことで、英語では「Zoning」と書きます。つまり、エクステリアをどのように配置すれば使いやすいのか考えて計画します。

ゾーニングを意識せずに庭作りを行ってしまうと、使い勝手の悪い外構になりかねません。エクステリア工事は、数百万円単位の費用をかけて作り上げるものです。それにも関わらず、それがストレスの原因になってしまっては、意味がありません。

エクステリアのプランニングを行う際は、ゾーニングについても同時に考えていきます。庭全体の空間を機能や用途別にまとめて、それぞれに必要な大きさを設定し、相互関連をもたせます。そうすることで、限られたスペースの中での位置関係を決定できます。

なお、エクステリアの主な構成は、細かく分けると7つあります。それは、以下のようになります。

 ・門まわり
 ・アプローチ
 ・カースペース
 ・サイクルスペース
 ・植栽スペース
 ・メインガーデン
 ・サービスヤード

これを効率よく配置しなければ、たとえデザイン性や機能性に優れた外構を設けたとしても、能力を十分に発揮できません。そこで、このページでは、ゾーニングについて詳しく述べていきます。これを学ぶことで、あなたに適した庭作りの配置が、手に取るように分かるようになります。

ゾーニングの基本を学ぶ

冒頭で述べたように、エクステリアの主な構成は、以下の7つの空間で分けられます。イメージを湧かせるために、図を用意したのでご覧ください。

上の図は、ゾーニングの一例です。いくつかの要素に分けて全体像を掴んでいきます。ゾーニングの構成を把握したところで、それぞれの役割について、さらに詳しく述べていきます。

 ①門まわりについて

まず、第一に門まわりを先行して考えます。門扉は建物の入り口にあたる場所になるだけでなく、正面に位置して見栄えを左右するからです。また、配置を少し工夫するだけで、訪れた方へ与える印象や防犯性が変化するので、よく考えて配置するようにしましょう。

例えば、門構えを玄関とずらしたり、階段を設けて入り口と玄関に高低差を付けたりすれば、奥行きを出すことができます。また、門扉を大きくしたり、人感センサー式の照明を設置したりすることで、防犯性を向上できます。さまざまなことを考慮して配置し、そのあとでサイズや色、素材などを決めるようにしましょう。

なお、ポストやインターホンの設置位置は、門まわりのバランスを見ながら、使い勝手の良い場所や位置に取り付けるようにしましょう。

 ②アプローチについて

門まわりと同様に、アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)は重要なポイントです。訪れた人はアプローチを伝って歩くからです。逆にいえば、「アプローチの形次第で、人が歩く場所を指定することができる」ことになります。

アプローチは門まわりと同時に考えることが多いため、門まわりとのデザインとバランスの取れた通路スペースを作り上げる必要があります。また、アプローチの要所に目を惹くものを配置することで、お客様をおもてなしすることができます。

例えば、アプローチの距離を十分に確保できない場合、形状に工夫すると良いです。高いところに目線が行くように植栽を植えたり、花壇を設けて花を植えたりすれば、思わず足を止めてしまうポイントを作ることができます。

そうすることで、内容のあるアプローチになるため、たとえアプローチが短くても、距離を感じさせることはありません。また、アプローチはメイン通路になるので、インターロッキング(ブロックを互い違いに並べること)にしたり、タイル張りにしたりすることで雰囲気に変化を与えることができます。

なお、段差や階段を設置する場合、小さな段差は危険です。初めて訪れた方は気付きにくいため、躓いて転倒の恐れがあるからです。居住者の家族構成に合わせた配置にするのはもちろんのこと、訪れた方も快適に使用できるアプローチづくりを心がけましょう。

 ③駐車場について

近年では、一家に一台以上の車を持つようになったので、ほとんどの住宅は敷地内に駐車場を設けるようになりました。ただ、単に駐車場を設けるだけでは意味がありません。使い勝手の良い構成にすることで、初めて機能を発揮します。

駐車場の配置は、車が出入りする道路幅や駐車台数、敷地と道路との高低差、車の大きさなどによって決まります。前面道路と建物位置を考慮し、駐車し易いことと、アプローチや玄関へのアクセスも考慮して計画しましょう。

そうでなければ、駐車場だけが孤立した空間になってしまい、雨の日や荷物が多い日は使いづらくてストレスが溜まってしまいます。「車を留めるだけのスペース」という概念ではなく、アプローチや門まわりとのアクセスやデザインに一体感を持たせることで、エクステリア全体を広く見せるように心がけましょう。

 ④駐輪場について

エクステリア工事を行う方の中で、駐輪場を単体で設ける人は圧倒的に少ないです。しかし、生活スタイルの変化によって、自転車を購入する機会が訪れたとき、置き場所が無くて困る方はたくさんいます。

小さなお子さんがいるご家庭の場合、三輪車から始まり、将来的に自転車の置き場所までは事前に考えておかなければいけません。また、将来子供が大きくなるにつれ、自転車も大きくなり、友達と遊ぶようになれば台数が増える可能性が出てきます。

「自転車1~2台程度なら駐車場やアプローチにしまえばよい」と考えていたとしても、大きな自転車が数台あると、カースペースだけでは納まりません。それだけではなく、愛車に傷を付けてしまう可能性もあります。

これらのことを考慮すると、駐輪場を設置する必要性が見えてきます。駐輪場の配置は、カースペースと同様に自転車の台数や道路からの駐車のしやすさなどで決定します。

ただし、門まわりやアプローチに近接して配置する場合、できる限り自転車が見えないように工夫しましょう。自転車の盗難防止や、外観を損ねることが無いようにするためです。自転車を購入することが分かっている場合、早い段階で駐輪場の設置をお勧めします。

 ⑤植栽スペースについて

エクステリアに植栽を植えることで、「見て楽しむ庭」を作り出すことができます。

例えば、花壇を作ったり、アプローチや門まわりの開いたスペースに植栽を植えたりすることで、建物全体の見栄えが良くなります。草木を植えることで、癒しと柔らかさを持たせることができるだけではなく、季節を楽しむこともできるので、バランスよく配置することをお勧めします。

また、道路や隣家からの視線が気になる場合、目隠しをしたい部屋の窓の近くに高木(3mを超える植栽)を植えるのも一つの方法です。

アプローチやメインガーデン(主に使用する庭)には、シンボルツリーを一本植えるだけで、外観を引き締めることができます。

 ⑥メインガーデン

メインガーデンとは、趣味や家族団らんを楽しむことができるフリースペースのことです。バーベキューや家庭菜園を楽しんだり、ウッドデッキやテラスなどを設置して、休日のひと時を過ごす空間を作ったりします。

外部からの景観はもちろんのこと、リビングなどの部屋からの眺めにも気を使いながらプランニングします。プライバシーを確保したい場合、外部からの視線を遮るように目隠しフェンスや高木を植える工夫が必要です。

 ⑦サービスヤード

日常生活の中で、家事や屋外の作業に使用するスペースのことを「サービスヤード」と呼びます。道路に隣接している場合、出入りができるように扉を付けると、裏口としても使用できるので、使い勝手の良いサービスヤードになります。

サービスヤードには、屋外で使用する物を収納する物置を設置したり、物干しやゴミ置場などのストックヤードなどに使用したりできます。構成は、広さやライフスタイルに合わせて考える必要があります

このページで述べてきたように、エクステリアそれぞれの配置に気を配ることが大切です。一つ一つの空間が孤立してしまうことが無いように、さまざまなことを考慮して使い勝手の良いゾーニングをしましょう。

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