外構工事(エクステリア工事)を行う際、建物とエクステリアの相性を第一に考えなければいけません。家と外構が異なる様式だと、訪れた人にちぐはぐな印象を与えるからです。また、エクステリアは家全体の見栄えを良くしてくれるものでなければいけません。
マイホームと庭の様式を同じにすると、外観に統一感が出て、引き締まった印象になります。
ただし、エクステリアにこだわりすぎてしまうと、すぐに予算をオーバーしてしまいます。エクステリア工事は、ブロックを積み上げるだけの工事ですら、数十万円以上もする高額なものだからです。とはいっても、「お金をかければ良い」というわけではありません。
必要のない工事を行ったとしても、普段の生活に活かせなければ本末転倒です。あなたの生活に必要な工事のみを行いましょう。エクステリアをシンプルに飾るだけでも、見栄えのある外観になります。あるいは、工事費用の安価な植栽を利用したエクステリアは、低価格にも関わらず見栄えのある外観を実現できます。
庭に植物を植えてると、それだけで風格のある見栄えになります。
特に、玄関先に「シンボルツリー」を植えれば、柔らかい印象の外観を造りだすことが可能です。
右の写真のように、建物とエクステリアの様式がマッチした中に、シンボルツリーの緑が入ることで自然な風合いをかもしだす外観になります。
ただ、シンボルツリーはただ植えれば良いというわけではありません。適当に植えてしまうと、通行人やお客様から見て違和感を覚えるような見た目になりかねません。
そこで、このページでは、シンボルツリーの選び方と有効な植え方を紹介します。この内容を学ぶことで、訪れた方に好印象を与える庭を造りだすことができます。
シンボルツリーの選び方
近年では、シンボルツリーにこだわる方が増えてきました。シンボルツリーは、家や建物のシンボルとして庭の中心になる樹木です。
敷地に余裕が無く、植栽を1~2本程度しか植えることができないというケースにシンボルツリーが適しています。マイホームを象徴する樹木に何を選ぶかは、植栽をデザインする上で非常に重要なポイントです。
シンボルツリーの選び方は、植栽の形や花、あるいは紅葉などの季節の移り変わりを楽しめるかどうかで選びます。例えば、四季の流れを楽しみたいのであれば、冬に葉を落とす落葉樹を選びます。一方、冬でも建物を緑のある外観に保ちたい場合、常緑樹(一年中緑色の葉が付いている木)を選びます。
要するに、「世帯主であるあなたが求める庭のイメージにあった樹木を選ぶ」ということです。
例えば、マツ類やタケ類など、縁起の良いとされる植物もシンボルツリーとして選ぶことができます。また、出身地の県木(各都道府県を代表する木)や県花(各都道府県を代表する花)を取り入れるのもシンボルツリーの有効な選び方です。
ただし、見た目だけでシンボルツリーを選んでしまうと、害虫や落ち葉の問題が起こります。シンボルツリーに採用したい樹木を見つけた際は、必ずその樹木の性質を調べるようにしましょう。
シンボルツリーの有効な植え方
シンボルツリーは、玄関先や門廻り、あるいは主庭(しゅてい:メインとなる庭)など、常に視線が向く場所に植えると良いです。
このとき、シンボルツリーを最も目立たせることを意識して周囲に植える樹種を選ぶことが大切なポイントです。
シンボルツリーは、読んで字のごとくあなたの家のシンボルにあたる樹木です。目に付く場所に見栄えのある植栽を植えることで、周り近所の方や通行人からみて「オシャレなエクステリアだな」と感じさせることができます。
このページで述べてきたように、あなたのイメージにあうシンボルツリーを選び、植え方のポイントをおさえることさえできれば、簡単にセンスの良い庭づくりができます。なお、他人から見た外観も大事ですが、あなたが「一番良い」と感じるエクステリアになるように心がけてください。