近年では、ウッドデッキを活用した外構工事(エクステリア工事)の人気はとどまることを知りません。外気温が低下する冬場でさえ、ウッドデッキを有効利用してアウトドア気分を楽しんでいる方はたくさんいます。
ただ、その一方でウッドデッキを設けたにも関わらず、きちんと活用できていない方が大勢いることも事実です。そのほとんどが、物置や外に出るための通路のみにウッドデッキを使用しています。
そこで、ウッドデッキ本来の魅力を最大限に活かせる方法を紹介します。ウッドデッキを上手に配置することで、建物以外のプライベート空間を生み出すことができます。
ウッドデッキが人気の理由
住宅メーカーの販売物件やモデルハウス、あるいはこれらが集合したマイホームセンターなど、どの外構にもウッドデッキは当たり前のように設置されています。そこで、「なぜウッドデッキには根強い人気があるのか?」という疑問が生まれます。
ウッドデッキが選ばれる最大の理由は、「手軽にアウトドア感覚を楽しめる」という点にあります。
例えば、ウッドデッキにテーブルや椅子を置くだけで、アウトドアリビングが出来上がります。気の合う仲間とバーベキューをしたり、屋外空間でティータイムを楽しんだりできます。
また、ご自身で作り上げる自身があれば、ホームセンターなどでキットを購入してDIY(業者に工事を依頼せずに自分で施工すること)を楽しむこともできます。
ただ、冒頭で述べた通り、ウッドデッキをきちんと活用できていない方は多いです。
ウッドデッキはあいまいな理由で採用されている
漠然とした理由でウッドデッキを設けるのではなく、外構工事のプランニングを行う際は、「なぜウッドデッキが必要なのか?」という疑問を自分に問いかける必要があります。
また、あなたが求める機能性や用途もこと細やかに外構専門業者(エクステリア業者)へ伝えなければ、ウッドデッキを設置した費用が水の泡となってしまいます。
ウッドデッキのプランニングを行う際、ただ漠然と「私の家にもウッドデッキがあったらいいな……」という理由ではいけません。外構専門業者へ伝えたとしても、椅子も置けない素朴なウッドデッキを「建物のアクセサリー程度」に設置されて終わりです。
ここで大切なことは、「ウッドデッキで何をしたいか」ということです。これをはっきりさせることで、始めてウッドデッキの大きさや形を選ぶことができるようになります。こうして、ウッドデッキを含めた、庭全体にまで考えが及ぶようになります。
ただし、庭全体のバランスを考慮して考えたとき、少しでも「ウッドデッキは必要ではないかもしれない……」という考えがよぎる場合は諦めることも大切です。たとえDIYでウッドデッキを設けるとしても、少なからず数万円の費用が発生してしまうからです。
外構工事で失敗しないためには、無駄な出費を極力抑え、お金をかけるべき場所に惜しみなく使うことがポイントです。
ウッドデッキが必要不可欠という理由で採用している方だけでなく、見た目や曖昧な理由でウッドデッキを設けている方はたくさんいます。つまり、ウッドデッキを頻繁に見かける理由は、「なんとなく」という方が多いからです。
もし、あなたも「庭にウッドデッキを設置したい」と考えているのであれば、用途を明確にしておきましょう。明確な目的さえ決まっていれば、本来の機能を発揮する実用性の高い外構になります。