外構工事（エクステリア工事）を行おうと考えたとき、ブロックを積むだけの小さな工事でも数十万円以上かかってしまうため、誰しもが工事費用の安い業者を探すはずです。

しかし、工事を安い値段で行うということは、「安い値段でなければ仕事をとることができない業者」かもしれないので気をつけなければいけません。
安さばかりを求めるのではなく、仕事の質を基準に業者を選ぶことをお勧めします。値段から業者を選ぶと、外構工事で失敗をしてしまう可能性が高くなります。

出し惜しみをすると損をする

私が職人だった頃によく見た光景で、「外構工事を行うにも関わらず、工事内容よりも工事費用のことばかりを気にしている人」が多く見られました。工事費用の削減をしたいと考えるのはわかるのですが、工事の内容よりも値段を気にしていては良い工事を期待できません。

　・すぐに壊れたり見栄えを損ねたりしない外構工事をしてほしい
　・個性的な外構工事をして周り近所と差をつけたい
　・できるだけ質の高い工事をしてもらいたい

このようなことを思って外構工事を依頼することはとても大切です。ただ、良質で満足のいく工事を期待するにはそれなりの金額を支払って初めて成立するものです。十分な工事予算がなければ、工事に使用する材料や手間を省かなければいけないからです。

しかし、ほとんどの方が「お金を払うんだから業者が言うこと聞くのが当たり前だ」と考えています。たしかに、工事を行う場所も高額な工事料金を支払うのもお客様です。安いとは言っても数十万円～数百万円する工事では値段に見合う工事を求めることは常識です。

ただ、これは外構業者と話し合いを行い、工事を行うために必要な費用を十分に満たしていることが条件です。

もし、満足のいく工事内容を安い値段で引き受けるような業者がいたら、かなり危険だと思ってください。なぜなら、安い値段で行う工事は粗悪なものに違いないからです。工事内容の割に工事期間は短く、これでは手抜き工事を行う可能性が非常に高いです。

ただ、仕上げのみ丁寧に行うので、仕上がりは見栄えのあるものかもしれません。しかし、半年や一年も経てば徐々に壊れ始めてきます。そして、直さなければ見栄えが悪い状況へと最終的に陥ります。再度工事を行う羽目になってしまうため、これでは元も子もありません。工事費用が２倍以上かかることでしょう。

出し惜しみをしないことが一番安上がりである

外構工事を行うと決めたのであれば、十分な予算を設けることをおすすめします。十分な予算を用意して、外構専門業者（エクステリア業者）へ工事の依頼をすれば想像以上の出来栄えを期待することができます。

さらに、優良業者であれば、業者側からお手頃な工事を提案してきてくれます。

そのためには、先に述べたように、十分な工事予算を用意する必要があります。「外構工事は高いものだ」と考え、工事内容から業者を選ぶようにしてください。実は、「工事を安くします」と提唱していない業者ほどお客様のこと考えています。

外構業者が行う仕事は、値引きではなく工事を行うことです。初めから値引き目的で訪れるお客様に良い気分をするはずがありません。値引きを行わない姿勢をとれば、優良なお客様であると判断されるので最高の提案を受けることができます。

例えば、優良業者へ駐車場の工事を依頼したとします。すると、コンクリートを使用する高額な工事から砂利を敷き均すだけの安価な工事まで、さまざまなプランニングをしてもらうことができます。

また、砂利の中でも高価なものから安価なものまでさまざまな種類があります。その中からあなたが希望する種類を選んで工事を行うことができます。

一方、初めから値引きを期待していくと、お客様として大切に扱われるどころか、ほとんど相手にしてもらえない可能性もあります。そのため、十分に工事の話をしてもらえず、内容の薄い工事をされて不満だけが残ってしまいます。

なお、全ての業者が相手にしないわけではありません。ただ、「真剣に工事の相談に訪れているお客様」と「値引き目的で訪れているお客様」では多少なりとも対応が変わってしまうのは、致し方ないことかもしれません。

このように、外構工事を行うときは出し惜しみしないようにしましょう。ただ、お金を多く払えば良いというわけでもありません。「工事内容に見合った予算を用意してから、工事の依頼するようしましょう」ということです。

外構工事で出し惜しみをしなければ、あなたが想像しているものより、はるかに素晴らしい工事を期待できるでしょう。