私たちが普段生活をしている空間を室内「インテリア」と呼び、門や塀などの建物を取り囲む空間を外構「エクステリア」と呼びます。エクステリアは外観そのものです。、外構(がいこう)はエクステリア(外観)の1つのジャンルであり、建物との関わりが非常に強い空間となっています。
外観の主役は「建物」と思われがちですが、外構工事を行っていない建物を見ると「人が生活をしている空間とは思えない」と感じてしまうほどです。住まいとしての空間を取り囲む外構があって、はじめて見栄えのある外観をつくることができます。
外構を脇役と考えないで、「建物の一部」という意識を持てば外構のプランニングが見えてきます。ここでは、外構工事を考えるときのポイントを解説していきます。
ポイント① 新築であれば、あらかじめ外構の内容を建物の配置設計に盛り込む
新築工事の場合であれば、外構プランを想定しながら話を進めることが可能です。道路から家の入り口までの設計をこと細やかに決めることができます。
・アプローチ(門から玄関にかけて)の構成をどのようにするか
・道路から敷地に入る門まわりをどのようにするか
・門まわりと接続する塀やフェンスといった囲いをどう整えるか
あらかじめ外構内容を決めて配置設計に盛り込んでおくことにより、外構工事をスムーズに行えます。
ポイント② 外構を建物の様式やスタイルに合わせることによって一体感を生み出す
外観(エクステリア)では、建物の外観だけではなく、建物の存在感や雰囲気を取り囲む外構も非常に重要です。ポイントとして、「建物と外構は同じ構造物」だと思ってください。
外構プランを練るときのベースとしては、建物との一体感や統一感を意識します。例えば、和風の建物に対して洋風の外構を施工してしまうと、ちぐはぐな構造物になって違和感を覚えます。
「和風なら和風」、「洋風なら洋風」と統一感をもってプランニングを考えることはとても重要です。
建てる(または建っている)住宅の様式(スタイル)や外装(とくに外壁)の仕様が定まれば、外構工事も住宅の様式や使用に合わせていくことでプランを考えやすくなります。
ポイント③ エントランス(入り口、または玄関)を重視する
外構プランで誰しもが考えることとして「正面」から見る外観です。背面や側面はありますが、あくまでも正面からの姿こそが美の判断基準になります。外構とは「外の構え」です。そこで、外観の第一印象を決めるエントランス(入り口)に重点をおきます。
住宅の場合、道路から敷地に入るところ(人を迎え入れるところ)が正面です。エントランスにポイントをおいて外構プランを考えていきましょう。
建物ないし建物を取り囲む空間は住んでいる人の「イメージ」をつくりあげます。素晴らしい建物に見合った外構プランを考えることができれば、建物の外観はより一層際立ち、華やかに見せてくれます。
外構プランを考える際、あなたの要望をこと細やかに聞き入れてくれて、理想のイメージを作り上げてくれる業者を選別していかなければなりません。
思い描く理想をまとめ上げ、上手にプランニングをして他にはない、あなただけの空間(エクステリア)を作り上げてください。