新築住宅の場合、外構工事(エクステリア工事)を建物と同じ住宅メーカーに依頼する場合がほとんどです。
住宅メーカーは、資本や知名度があり、実績もあるので「大きな信頼」があります。その信頼からほとんどの人が「外構工事も住宅メーカーにお願いすれば間違いない」と思ってしまいます。
しかし、住宅メーカーに依頼すると、下請けの業者が外構工事を行います。下請け業者に仕事を投げる際、住宅メーカーは工事費用の20%近くを手数料として抜き取るため、100万円の工事であれば80万円分の外構工事になってしまいます。
しかも、住宅メーカーと提携している下請けの外構業者は「外構工事専門の業者ではない」ため、外構工事専門業者(エクステリア業者)に比べて、技術面では到底かないません。また、住宅メーカーに外構工事を依頼するということは、決められた一社に決めなければいけません。
そこで、外構工事で失敗しないために複数の外構専門業者(エクステリア業者)に見積もりを依頼することをお勧めします。
複数の業者に見積もりを依頼する
外構工事で失敗しないためには、前述の通り「複数の業者に見積もりを依頼する」ことがベストです。たくさんの見積もりを依頼することで細かい対応や、デザインのイメージが広がっていきます。
専門業者から適切なアドバイスをもらうことで、「値段」だけでなく同時に「信頼」も見分けることが可能です。外構工事を専門で行っている業者であれば、高品質な工事を安価にて施工してくれます。
例えば、駐車場の外構工事一式を一つの業者にだけ見積もりを出してもらったら200万円の外構工事費用がかかると算出されたとします。仮に、これをA社とします。
一方、B社では、同じ内容の駐車場工事に250万円の見積もりを出しました。A社よりも値段は50万円高いですが、品質保証と充実したサービスを提供しているので、お客様には「値段以上の満足感がある」と評判が良いです。保障は例えば、コンクリートの著しいひび割れ保障や、全ての工事に10年間の品質保証などがあります。
既にA社とB社の2社に聞いただけでも値段の振れ幅が50万円とかなり大きいことに気付きます。重要なポイントは、「どんなに好条件で理想的な工事内容でも即決をしてはいけない」ということです。
なぜなら、複数の業者に外構工事の見積もりを依頼することによって、あなたに合った「希望の予算」と「より丁寧な対応をしてくれる素晴らしい業者」が可能性が高くなるからです。
外構工事に限らず、お金を出してなにかを依頼するときの判断基準を「値段」にしてしまうと失敗するケースが非常に多いです。なぜなら、「値段を落とす」ということは、「品質を落とす」ということと同じです。
どの業者も契約を取ろうと必死になってアピールをしてくるので、全ての業者が良く見えてしまいます。値段はもちろんのこと、「お客様の要望に細かく対応してくる業者」を選ぶと失敗しにくくなります。
良い業者というものは、お客様のことを一番に考えています。一つ一つの工事に魂を込めて、ものづくりに情熱を燃やします。予算が少ない場合でも、予算にピッタリ合ったプランを立ててくれます。ああしたい、こうしたいをできるだけ叶えようと必死になってお客様と同じ目線で考えてくれます。
外構工事は、「構造物が完成したら終わり」ではありません。お施主さん(工事依頼主)の人生と共に歩んでいく素敵な空間を提供し続けることが業者に求められる重要な課題です。
一生に一度の依頼かもしれない外構工事は高額なので失敗はできません。そのためにも、たくさんの業者に見積もりをお願いして、満足のいく施工をしてくれる業者が見つかるまで根気強く見定めていきましょう。