外構工事(エクステリア工事)の流れは、マイホームと同じです。しかし、大半の方は家ばかりに気を取られてしまい、エクステリアのプランニングを後回しにしてしまいます。そのため、庭作りに回すお金が無くなってしまいます。
その結果、外構に手を付けることができなくなり、建物を含めた全体の外観がみすぼらしくなってしまいがちです。
もし、「マイホームだけでなく、エクステリア工事まできちんと行いたい」と思うのであれば、庭作りの流れも把握しておく必要があります。外構工事の流れを理解することで、どのように準備をしておけば良いかが分かるからです。
そこで、このページではエクステリア工事の依頼から完成・引き渡しまでの流れを紹介します。外構工事の流れは、大きく分けて7つあります。これを以下で詳しく述べていきます。
1:雑誌やネットだけでなく、実物をみてイメージをもつ
まず、あなたの作りたいエクステリアのイメージをもち、その内容を明確にしておきましょう。家族のライフスタイルやお子様の成長に合わせて、目的によってどのような庭が必要なのかを考えてみることです。
例えば、家族とホームパーティーをしたり、友人を招いてバーベキューをしたりしたいのであれば、デッキやテラスが必要になります。あるいは、小さなお子さんやお年寄りの方も歩きやすいエクステリアにするのであれば、バリアフリーを意識した外構にします。
ただし、理想ばかりが膨らんでも、実物を見た方がイメージはまとまりやすいです。そこで、エクステリアメーカーの展示場や住宅展示場に足を運び、現物をあなたの目で見ることをお勧めします。展示場に行けば、実物を見れるだけでなく、スタッフの方に色々と説明してもらえるからです。
ただ、外構専門業者(エクステリア業者)に話しかけると、「無理やり営業されるのではないか?」と心配される方がいます。しかし、近年では営業を一切しないことをコンセプトとしたエクステリアのイベントも各地で執り行われているので、安心して見学できます。
この段階では、夢気分で理想を膨らまし、自由な発想でエクステリアを選ぶのが一番です。
2:おおまかな予算を決める
外構工事を行うためには、お金が必要です。そこで、予算の目安を決めておきましょう。庭作りは、規模や仕様によって、あなたの思っている以上にお金がかかります。予算は、現状で無理なく支払える金額を算定しましょう。
ある程度の予算が決まっていれば、例えば「100万円の予算で駐車場を作って欲しい」とエクステリア業者にお願いすれば、予算内で可能な工事内容を提案してくれます。
ただ、金額が大きい場合、「一括で支払いするのは厳しい」という方がいます。その場合、提携ローンを使用すると良いです。提携ローンとは、エクステリア業者が金融会社と提携して、購入者が気軽に利用できるようにしたローンのことです。
これは業者によってそれぞれ異なるので、あらかじめ提携ローンを取り扱っているかを確認しておきましょう。
3:施工業者を選ぶ
大まかな予算が決まったら、エクステリア業者選びに入ります。業者選びのポイントは、「その会社の施工実例を見ること」です。雑誌やインターネットを活用したり、あなたの住んでいる地域で施工実例を公開している外構専門業者を訪ねたりして業者を探します。
ただ、「いきなり業者に連絡をするのはちょっと……」という方はたくさんいるのは事実です。
その場合、当サイト「見積り外構工事」をご利用ください。当サイトは、あなたが望んでいるエクステリアの内容をヒアリングして、最適な業者をご紹介します。また、当サイトを経由して業者に返事ができるので、無理な営業をされずにすみます。
業者選びで不安なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
4:施工業者に現地調査・設計・見積もりを依頼する
お気に入りのエクステリア業者が決まったら、現地調査をしてもらい、設計と本見積もりを依頼しましょう。現地調査をする理由は、地形や町の景観を見ることで、正確な見積書が作成できるからです。このとき、建物の図面も一緒に提出すれば、より細かい内容まで提案してもらえます。
良心的な業者であれば、あなたの希望を聞いていくつかのプランを提案してくれます。
近年では、CAD(きゃど:コンピューターで作成した図面)で、あなたの家と理想のエクステリアを組み合わせた、リアルなパース(見取り図)を作ってもらえます。
なお、見積もりは通常無料ですが、図面(平面図やパース)を作成すると、デザイン料を要求される場合があります。そのため、有料か無料か事前に確認しておきましょう。
※当サイトは完全無料でご利用いただけます。
5:業者と契約を交わし、細部の打ち合わせをする
エクステリア業者と契約を交わした後は、具体的なプランを決定します。工事着工後の変更は、いたずらに工期(工事期間)を長引かせ、支払金額がかさむ原因になります。そこで、工事内容に納得するまで話し合いましょう。パースの変更や再見積り(再び見積もりを依頼すること)を重ねたとしても、後で後悔するよりはましだからです。
例えば、レンガの色やタイルの質感などは、カタログだけを見ても実際の素材との違いが分かりません。この場合、現物を見せてもらうと良いです。出来上がってから、理想とする庭と材料がマッチしていなかったとしても、作り直すことができないからです。
もし、どのような雰囲気がよいか迷ってしまったら、エクステリア業者に任せるのもひとつの方法です。
なお、工事の規模によって工期が長くなる場合、手付金(着手金)として、工事金額の30~50%を支払うケースもあるため、ある程度のお金を用意しておきましょう。
6:着工
外構専門業者が提案するプランと金額について合意したら、いよいよ施工開始になります。
できれば、実際に工事が始まる際は、なるべくあなたも現場に立ち会うようにしましょう。プラン通りに施工していたとしても、設計通りにいかないのが現状だからです。
現場で細かい変更があるとき、あなたの意見をすぐに聞くことができれば、作業はスムーズに運ばれます。
エクステリアというのは、業者だけで作り上げるものではありません。そうではなく、あなたと業者との共同作業なのです。職人さんとも積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築き上げながら工事を進めていきましょう。
7:完成・引き渡し・支払い
現場での施工が完了したら、支払いに移ります。このとき、お金を払う前に出来上がった庭を入念にチェックしましょう。不満な点などがあれば、支払い完了前に現場で説明を求めてください。
もし、納得のいかない点があれば、追加工事を依頼します。後日別の工事を行うより、効率的なのはもちろんのこと、ごまかしができないようにするためです。
支払いのポイントは、「あなたが満足したかどうか」です。「確認→納得→支払い」の順になるので、気になることは支払いの前に解決しておきましょう。
エクステリア工事に最後まであなたも携わることで、良い庭が完成します。一生に一度の高額な買い物である外構工事で失敗しないためにも、積極的にあなたの意見を伝えるようにしましょう。