土地選びを行う際、誰しもが「大きな土地が欲しい」と考えます。このこともあり、必要以上に大きな土地を探し出して、経済的に無理をしてまで購入する方がいます。しかし、広い土地を手に入れるということは、「税金の支払いやローンに家計を圧迫される」こととイコールです。
もし、少し背伸びをして大きな土地を購入しようとしているのであれば、それはやめた方が無難です。土地の値段が高いのはもちろんのこと、税金を含めて大きな維持費がかかり続けるからです。
そもそも、小さな土地であっても、見せ方次第で見栄えのある外観になります。それを実現させるのが、外構工事(エクステリア工事)です。
狭くても快適なメインガーデン(主に使用する庭)を作るポイントは、「適度にスペースを区切る」ことです。もちろん、「用途を考えて、方向性を明確にする」ことも大切ですが、機能性ばかりを重視してはいけません。あれもこれもと詰め込み過ぎてしまうと、使いづらい庭になるからです。
限られたスペースだからこそ、見せ場を設けることが重要です。そのためには、アイテムや植栽を工夫して空間にメリハリをつけます。ただし、区切りすぎても逆効果です。仕切りの為のアイテムを多用しすぎてしまうと、まとまりのない印象を与えてしまいます。
このページでは、小規模の土地でもメリハリのある庭を作つために必要な3つのポイントを紹介します。 これを知るだけで、小さな庭であっても、インパクトのあるエクステリアを表現できます。
ポイントとなるアイテムを置く
空間にメリハリをつける方法は、壁やフェンスで完全に仕切るだけではありません。要所に目を惹くアイテムを置くことでも良いです。
例えば、ガーデンハウス(休憩などに用いる小屋)やミニフェンス(地面に直接おいて使用する小さいフェンス)など、あなたの好みのものを配置するだけで構いません。
これらのアイテムは、ホームセンターや園芸センターに行けば手に入るので、ご自身で庭を彩ることができます。
ただ、ポイントになるアイテムは、広い場所などに配置する必要があります。狭い空間にガーデンアイテムを置いてしまうと、エクステリアを飾るどころか、邪魔になってストレスの原因になりかねないからです。
園芸アイテムの活用方法は、雑誌やインターネットで調べれば実例がたくさんでてきます。これを見ながら、あなたの好みのデザインを試してみましょう。
ただし、狭いからといってこまごましたアイテムだけを選んでしまうと、逆にメリハリが無く、間延びして見えてしまう可能性があります。その場合、思い切って塀やフェンスなどでスペースを区切ると良いです。
狭いからこそ適度に仕切る
小さな庭を上手に仕切れば、それぞれが独立して見えます。
例えば、「楽しむ庭」と「見せる庭」を区切ると良いです。
楽しむ庭とは、家族団らんや友人とバーべキューができるような庭のことです。一方、見せる庭とは、植栽やオブジェなどを置き、訪れた人が思わず足を止めて見てしまうような庭のことです。
この二つの庭を仕切ることで、それぞれの空間が独立して、メリハリのある庭を造りだすことができます。
なお、仕切りには格子状のフェンスや、抜け感のある塀など、それぞれの空間をのぞけるように圧迫感を少なくしましょう。そうすることで、それぞれの空間は区切られているにも関わらず、広がりのある庭ができます。
背の高いアイテムで立体感を出す
背の高いアイテムとは、植栽やオブジェなどです。ただ、背の高いアイテムは場所をとる上に日陰も生まれるため、狭い庭には適さないと思われがちです。しかし、多用しなければ、小さな土地の中でも活用できます。
例えば、ポイントとして高木(たかぎ:3m以上の樹木)を一つ植え、その周りに小さな植栽やオブジェを配置すれば、広がりのある印象になります。要は、「高低差のバランスを意識して、広さを感じさせることが大切」ということです。
ただし、むやみやたらに配置するのではなく、一点にまとめて大小さまざまなアイテムを配置するようにしてください。あちこちにモノや植栽が植えてあると、まとまりのない印象になりかねません。小さな空間を広く見せるためには、できるだけシンプルに飾るようにしましょう。
要所にアイテムを配置して仕切るだけでも、見栄えのあるエクステリアになります。あなたの好みのアイテムを採用して、他にはない庭づくりを楽しみましょう。