外構工事を行う理由を明確にしなければ、大きく損をする

工事の確認

外構工事(エクステリア工事)を行う際、多くの人が工事内容をばかり決めようとします。しかし、これでは外構工事で大きく損をしてしまいます。外構工事に大切なのは、「工事を行う理由を明確化しておくこと」です。

デザインや機能性ばかりにフォーカスして工事を行うと、余計な工事を行ってしまう可能性があります。

例えば、外構工事の中で一般的な、駐車場の工事を行うとします。「駐車場の工事を行いたい」という、漠然とした理由だけでは、業者は以下のような工事を勧めてきます。

「駐車場を一面コンクリートにして、アクセントにタマリュウ(日陰でも育成に問題のない丈夫な草)を植えてオシャレな外観にしましょう」

外構工事の専門家にこのように言われたら、ほとんどの人がおすすめの工事に決めてしまいます。

たしかに、コンクリートを使用した工事は耐久性があり、メンテナンスがかからないのでお勧めの工事です。しかし、外構工事を行う明確な理由が、「お年寄りがいるため、歩きやすい外構にしたい」といっている場合、業者が勧めて内容の工事では、つまずきや転倒の恐れがあります。

また、コンクリートは材料代が高いため、工事費用が必然的に高額になります。不必要な工事に対して、多額の費用を支払うのは非常にもったいない話です。

つまり、「工事の内容ばかりを気にして決めた工事は、大切なことを見落としている可能性がある」ということです。

外構工事を行う際は、明確な理由をもとに工事内容を決める必要があります。

外構に求める機能性を再確認する

単に駐車場の工事といっても、コンクリートやインターロッキング(ブロックを互い違いに並べたもの)、あるいは砂利敷き(砂利を敷くこと)といった内容があります。これらの内容を把握しておけば、行う工事の候補を挙げることができます。

逆にいえば、工事を行う動機がはっきりしていなければ、業者が提案する高額な工事を言われるがまま行うことになります。

先に述べたように、工事を行う理由が「お年寄りがいるため、歩きやすい外構にしたい」ということが分かっていれば、工事内容を決めるのが簡便になります。

その場合は駐車場一つにしても、作り方を見直す必要があります。例えば、構造物は2~3%以上の水勾配(水が流れるための傾斜)がなければいけません。

そのため、駐車場も同様に傾きが必要になります。

しかし、工事を行うお宅によって水勾配が異なるため、勾配がきつくなってしまうお宅が出てきます。水勾配だけを意識して作り上げた駐車場は、歩きづらい外構になってしまいます。

そこで、「歩きやすい外構にしたい」ということが事前に分かっていれば、歩行が簡単な駐車場を作り上げることが可能です。

工事を行う前に、外構に求める機能性を書き出しておきましょう。それを参考に業者へ相談をすれば、良い工事を提案してくれます。

本当に必要な工事内容なのか再確認する

ウッドデッキやテラスの設置は、人気のある工事内容です。しかし、上手に使いこなせず、物置のように使用しているお宅は少なくありません。工事内容を無理やり決めるのではなく、工事を行う理由を先に考えなければいけません。

これらを設ける理由が「オシャレだから」というだけでは、本来の機能を発揮することはありません。利用するイメージを持たずに、ウッドデッキやテラスなどを作っても数年後には物置などになりかねません。

高額な費用を投資して制作した外構は、実際に使用しなければ「価値のないもの」と同等です。

このようなことが起こらないようにするため、必要な工事のみを行いましょう。また、工事を行う理由も明確化しておきましょう。

例えば、「外の空気を楽しみながらホームパーティーを行いたい」「日の光を浴びながら優雅にティータイムを楽しみたい」などの理由があれば、ウッドデッキやテラスを設ける必要があります。

このように、工事を行う理由を事前に定かにしておけば、外構工事で失敗する確率は低くなります。無駄な工事を行わないために、外構に求める機能性を明らかにしておきましょう。

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