外構工事(エクステリア工事)を行う際、見積もりを取る必要があります。見積もりを取ることで、値段や保障、あるいは業者の工事に対する姿勢を確認できます。
また、見積もりを行う際は、業者へ伝えるべきことがあります。それは、「あなたが思い描く理想や希望」です。
例えば、駐車場やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)、あるいは門扉などの工事があります。これらは、ザックリした内容のため、あなたの意見が入っていない状態です。ここへ要望を取り入れることで、初めて外構工事の内容が定まります。
見栄えと機能性の両方を考慮してプランを立てる
外構工事を行うほとんどの人が、値段と見栄えのみを気にします。機能性を重視する人は圧倒的に少ないです。建物を建てる際は、便利な構造を求めるのですが、外構になるとこれを忘れがちです。多くの人は「使い勝手」が盲点になりがちです。
外構は建物の見栄えを引き立ててくれるものでなければいけません。しかし、家や外構は見るだけでのものではありません。
例えば、高額な費用がかかる駐車場の工事を安く済ませようとして、工事費用が比較的安価な上に見栄えも良い砂利敷き(砂利を敷くこと)にしたらどうでしょうか? 車のタイヤで砂利を引っ張って道路を汚したり、何度も出入りした場所にタイヤの跡がついてしまったりしてしまいます。
また、年月が経つと砂利がすり減り、砂利の敷き直しを行わなければいけなくなります。これでは、余分に料金がかかってしまいます。
そこで、機能性も考慮して外構プランを考えれば、さまざまなメリットを生み出すことが可能です。
例えば、先ほど話をした駐車場をコンクリートにすれば、砂利敷きやタイヤ跡などの問題は解決されます。さらに、コンクリートにすると使い勝手が飛躍的に向上します。砂利に比べ足場が良いため、つまずいたり転んだりする可能性が低くなります。小さいお子様や高齢の方がいらっしゃるお宅では、特に気をつけなければいけません。
また、雑草が生える心配がないため、メンテナンスフリーを実現できます。つまり、外構工事を行う際は、「将来性を見越して行う必要がある」ということです。見た目や値段につられて行った外構工事は、後々後悔をしてしまう原因になりかねません。
必要のない工事は行わない
前述の通り、値段と見栄えのみを気にして、機能性を重視する人は圧倒的に少ないです。しかし、機能性が良くてなおかつ安価な工事であっても、あなたにとって必要無い工事であれば、行う必要がありません。
例えば、ウッドデッキやテラスの設置は人気のある工事内容です。しかし、上手に使いこなせず、物置のように使用しているお宅は少なくありません。工事内容を無理やり決めるのではなく、工事を行う理由を先に考えなければいけません。必要のない工事に、多額の費用をかけてしまうのは、非常にもったいない話です。
そこで、工事プランを決める際は、どのようなコンセプトで決めるかが重要になります。業者とヒアリングを行う前に、外構工事を行う理由を書き出しておきましょう。
・子供やお年寄りがいるため、バリアフリーを意識した外構にしたい
・プライベート空間が欲しいので、目隠しを設けたい
・趣味のガーデニングを行うスペースを確保したい
これらの内容が決まっていると、工事内容がスムーズに決まります。ウッドデッキを設ける際も、「本当にウッドデッキやテラスが必要なのか?」や「どういう使い方をしたいのか?」などと、もう一度考え直さなければいけません。憧れだけではなく、使用するイメージをすることが大切です。
つまり、「工事を行う理由を明確にする」ということです。これさえ決まってしまえば、外構工事で余計な工事を行わずに済みます。
外構工事はとても高額です。無駄な工事を行わないために、工事を行うを理由を決め、機能性を考慮した上で業者へ相談してみましょう。