外構工事(エクステリア工事)を行おうと考えたとき、工事を行う業者を探さなければいけません。また、外構工事は非常に高額なため、業者選びを間違えてしまうと、工事で失敗をしてしまいます。
無数に存在する業者の中には、素人同様の業者やお客様を騙して儲けを出すことだけを考えている悪徳業者で溢れかえっています。その中でも、良質な工事を行い、お客様のことを第一に考えている優良業者は、実は一握りしか存在しません。
そこで、業者を見分けることをしなければいけません。
一番効率が良い方法は「複数の業者に見積もりを取る」ことです。面倒くさいと思うかもしれませんが、業者の対応や料金設定、あるいは保障内容まで確認することができます。
見積もりの方法は業者によって異なりますが、外構専門業者がどのようにして見積もりを行っているのかをご紹介します。見積もりの出し方の一例を以下にまとめました。
見積もりは数量と単価で決まる
見積もりを簡便に行うため、業者ごとに異なる「単価」というものが存在します。単価とは、「ブロック一つあたりの値段」や「駐車場のコンクリート1m2に対する費用」のことです。この単価は、地域によっておおよその値段が決まっています。
しかし、業者によって技術料が違うため、ほぼ言い値になります。
ただ、言い値といっても、地域の単価をもとにした値段設定になっていることがほとんどです。
次に、見積もりを行うためには「数量」が必要になります。数量とは、先ほどの単価に掛け合わせる数量のことを指します。この数量と、先ほど説明した単価が分かればお見積りを以下のように算出することが可能です。
工事名称 |
単価 |
数量 |
単位 |
金額 |
駐車場コンクリート舗装 |
〇〇 |
〇〇 |
m2 |
〇〇 |
フェンス工事 |
〇〇 |
〇〇 |
m |
〇〇 |
このように見積書は出されます。単価と数量を掛け合わせた値段が金額になります。
単位とは単価の内訳のことを指します。例えば、フェンスの単価が100円の場合、単位が1mか50cmによって値段が2倍変わります。フェンス1m(単位)あたりに対して100円(単価)が単価だとすると、フェンス20m(数量)設けると2000円(金額)となります。これはあくまでも例なので、実際の金額ではありません。
また、業者によって材料を仕入れる値段が異なります。
事業展開を大きく行っている業者を選ぶほど、工事単価は安くなる可能性があります。なぜなら、問屋さんと多くの取引を行っているため、商品一つ当たりの値段が安いからです。
外構工事の見積もりはシンプルです。ただ、工事を行う業者によって単価が大きく変動します。また、数量を水増しして架空請求をする悪徳な業者もいるので気をつけなければいけません。このようなことを避けるために、必ず3社以上へ見積りを出すようにしましょう。
なぜ大手企業へ依頼する工事は高いのか
外構工事を行う場合、ほとんどの人がホームセンターや家を建てたついでに大手企業へ工事を依頼します。
しかし、これら大手企業は直接工事を行っていません。下請け業者へ工事を丸投げしてマージン(手数料)を抜いています。
もともと高額な外構工事に仲介手数料が上乗せされるため、さらに値段が跳ね上がります。
ここで差し引かれる仲介手数料は20~40%と言われています。平均的に30%も仲介手数料が発生しているのです。
たとえば、住宅メーカーが100万円の外構工事を行うとします。中間マージンが30%の場合、住宅メーカーの下請け業者が実際に行う工事内容の費用は70万円前後となります。
残りの30万円は住宅メーカーが手数料としてチャージするからです。
これだけのお金があるなら、庭のグレードを上げたり家具を購入したりしたほうが有意義ですよね。
さらに、住宅メーカーの下請け業者が、専門であるエクステリア業者と同じ内容の仕事をしようとしたら100万円では作り上げることは不可能です。専門業者の強みである「高品質かつスピーディー」に工事をこなしてくれるので、片手間で外構工事をするような業者では手も足も出ません。
では、外構専門であるエクステリア業者はどうでしょうか?
外構専門で工事をしているエクステリア業者に100万円の予算で外構工事を依頼したら、想像をはるかに超える素晴らしい仕事をしてくれます。
自社で工事を行うことで、余分な手数料が一切かからないからです。
外構工事の専門家であるエクステリア業者はお客様の理想を細かく聞き入れ、思い描くイメージを形にして提供してくれます。
上記の例の場合では、全く同じ値段の工事でも、工事を依頼する業者を間違えてしまうと品質の面で30万円近くの差が生まれてしまいます。
工事に対する思い入れも専門業者には勝てません。
業者選びで失敗しないために、「理想を掲げ、最高の対応をしてくれる業者」を選別していきましょう。
さらに、下請け業者は外構専門で工事を行っているわけではないため、工事内容から値段まで、外構専門業者の足元にも及びません。たとえ、新築の家を建てたとしても、外構工事は専門業者へ依頼するようにしてください。
このように、業者によってさまざまな料金体制をとっています。前述の通り、必ず3社以上へお見積りを出すようにしましょう。これを行うことで、外構工事で失敗する可能性が限りなくゼロに近づきます。