外構工事(エクステリア工事)で失敗する大きな原因は、業者選びを間違えてしまうことです。無数に存在する業者の中で、優良業者と呼ばれる業者は一握りしかいません。残りの業者は、素人同様の業者や手抜き工事などを行って利益を上げている悪徳業者ばかりです。
そこで、優良な業者を見つけるために、複数の業者へ見積りを出すことをお勧めします。最低でも3社以上の業者へ見積りを依頼してください。
複数の会社へ見積もりを依頼すると、あることに気が付きます。それは、「同じ工事内容にも関わらず、工事費用が異なる」ということです。業者にはそれぞれ、工事内容ごとに決められた単価が存在します。この単価によって工事費用が大きく変わってきます。
業者ごとに異なる単価
例えば、ブロック塀であれば、1m2あたりに対する費用で計算します。高さ2m、長さ10mのブロック塀を設けるには20m2分の料金が必要になります。1mあたりに8,000円が単価だとすると、ブロックを20m2設けると16万円かかるということです。これを見積書にすると以下のようになります。
工事名称 |
単価 |
数量 |
単位 |
金額 |
ブロック積み |
8,000円 |
20 |
m2 |
160,000円 |
8,000円という単価は例であり、実際の単価ではないのでご注意ください。
先の述べたように、同じ工事内容にも関わらず、工事費用が業者ごとに異なります。ブロック塀の工事であれば、単価5,000円の業者があれば、単価一万円の業者もあります。このとき、多くの方は「同じ工事内容なら安い業者がいいに決まっている」と考えます。価格はお客様から見ると、とても分かりやすい判断基準です。
しかし、値段が安いからといってそれだけで業者を決めてしまうと、外構工事で失敗をしてしまいます。5,000円の業者を選ぶのであれば、その業者が行う工事の品質を確かめる必要があります。ただ、外構工事はこの内容を確かめることがとても難しいです。
家電であれば、本やインターネットで調べればスペック(性能)をすぐに確認することができます。どの業者から購入してもまったく同じ商品を手に入れることができます。一方、外構工事の場合、使用している材料の質やブロックの中に入れなければならない鉄筋の量などで料金が大きく変動します。
また、建築基準法など、最低限の規定を満たす必要もあります。これらを考慮すると、工事費用を削減するには限界があります。ただ、これらを無視して工事を行えば、工事費用を大幅に値下げすることが可能です。ただ、「作り上げる構造物の品質まで著しく低下してしまう」ことを覚えておいてください。
業者によって異なる工事のグレード
業者によって技術力や、提供しているサービスが異なります。そのため、業者ごとに単価が大きく異なります。
例えば、住宅メーカーやホームセンターなどの大手企業に依頼する工事は高額です。なぜなら、仲介手数料を抜いたうえで下請け業者へ工事を丸投げしているからです。さらに、その下請け業者も利益を上乗せするので、業者へ2重払いしていることになります。
また、広告宣伝費を多く使用している業者は、工事費用からこれを回収しています。そのため、でかでかと営業している業者が行う工事単価は必然的に高額になります。
ただ、大手企業でもなく、営業を幅広く行っている業者でもないのに、単価が高額な業者が存在します。安い業者に比べると2倍前後の単価で工事を行っている業者です。このような業者は工事の腕に自信があり、作り上げるものは超一流です。
工事の品質がともて良いため、値段が高くても工事の依頼が殺到している業者です。アフターサポートもしっかりしていて、安心して工事を依頼することができます。ただ、このような業者にまぎれて、工事費用が高額にも関わらず、素人同様の工事を行う業者がいるので気をつけてください。
一方、安さを武器に営業している業者がいます。手際よく仕事をこなして工事を美しい工事を行う業者であれば、安い工事費用でも十分満足できます。しかし、このような業者は一握りしか存在しません。
ほとんどの業者が、手抜き工事や粗悪な素材を使って工事を行っています。例えば、30年以上メンテナンスフリーの資材を使わないえればいけないところを、10年でメンテナンスが必要な資材を使う業者がいます。工事費用を抑えることができても、後でメンテナンス費用がかかると家計を圧迫することになります。
また、見積もりでは材料代をしっかり請求しているにも関わらず、工事に必要な材料を使用せずに工事費用を浮かせる悪徳業者もいます。。このような事実を考慮すると、安い工事を行うことはお勧めできません。
とはいっても、予算の都合上高額な工事を行うことができない方が多数おられます。そこで、仕事の質が良くサービスも充実している上に、お手頃な値段で工事を行う外構専門業者(エクステリア業者)を見つける必要があります。
この業者を見つけるためには、先に述べたように、最低でも3社以上の業者へ見積りを依頼する必要があります。
業者ごとに単価が異なる理由はさまざまです。これを見積もりで比較することが可能です。無数に存在する業者の中に、あなたに合った優良業者が必ずいます。悪徳業者へ工事を依頼して後悔しないために、当サイトを熟読して正しい知識を身につけてください。