外構工事(エクステリア工事)を行った人の中で、業者選びで失敗して後悔をしている人は少なくありません。このような人の特徴として、「同じ工事なら料金が安いほうが良い」と思い、安い業者を選んでしまうことがあります。しかし、高額な外構工事を安い値段で行うために、質の悪い材料を使ったり手抜き工事をしたりしている業者がいます。
このような業者は、安さを武器に契約を結ぼうとあの手この手を使用して迫ってきます。そして、ほとんどの人が安さの誘惑に負けて、工事の依頼をしています。しかし、安さで決めた業者が行う工事はひどいものばかりです。
例えば、コンクリートの中に鉄筋を入れない業者がいます。鉄筋のない、コンクリートはすぐにひび割れ、見るも無残な姿になってしまいます。
また、工事費用を安く見せ、質の良い工事を行う業者のふりをして契約をとる業者もいます。契約を結んだとたん、追加工事費用を請求したり、工事が終わってから見積もりとは異なる請求をしたりします。
そこで、このような業者を避けるため、相見積もりをとる必要があります。相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼することを指します。これを略して「あいみつ」と呼ぶ場合もあります。
複数の業者へ見積もりを依頼することで、低価格で質の良い工事を行う優良業者を見つけることが可能です。また、あなたに合った工事プランを提案するため、予算内で想像以上の出来栄えを期待できます。
相見積もり行うメリット
前述の通り、質の悪い材料を使ったり手抜き工事をしたりしている業者が蔓延しています。このような業者を避けるためには、業者選びを慎重に行う必要があります。
業者によって値段や工事の質、あるいはサービス内容に至るまで全てが異なります。無数に存在する業者の中で、適当に業者を選んでしまうと必ず損をしてしまいます。
例えば、アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)の見積もりを依頼するとします。業者Aは工事一式50万円で行う代わりに、アフターの保証を付けません。一方業者Bは100万円で工事を行う代わりに、10年保証付で工事を安心して依頼することができます。
最後に、業者Cは120万円という高額な見積もりを出してきました。しかし、充実のサポート内容と、工事の品質は一流です。さらに、デザインや機能性を細かく指定できるので、あなただけの外構工事を行うことができます。
このように、3社に見積もりを依頼すれば、3社とも違う内容で返ってきます。相見積もりのメリットは「あなたに合った業者を見つけることができる」ということです。予算や工事内容に合わせて業者を見つけ出すことができるのです。
選んではいけない業者とは
相見積もりを出すと、さまざまな業者がいることに気づきます。粗悪な工事をする業者を選んでしまうと、工事の質が悪いだけでなく、工事のやり直しをしなければいけない可能性が出てきます。
これでは工事費用が2倍以上かかってしまうことになります。そこで、選んではいけない業者を以下にまとめました。
- 工事代金を全額一括前払い請求してくる業者
- 最初の見積金額から大幅に値引きする業者
- 安さだけをアピールして客の要望を聞こうとしない業者
たとえ値段が安くても、その理由だけで業者を決めてはいけません。これらの業者に共通して言えることは「自社の利益のみを優先している」ということです。一方、優良な業者はお客様を第一に考え、あなたの要望を細かく聞き入れ、予算内で工事を行います。
ただ、相見積もりを行うことを考えると、面倒くさいと思う人が多く出てきます。しかし、これを行うことによって、工事費用を数十万円以上安くできる可能性が高まります。さらに、質の良い工事をしてもらうことができるため、工事をやり直すようなことがありません。
「安さをアピールしている業者よりも、優良業者は実質的に工事費用が安い」といえます。外構工事を行う業者を選ぶ際は、必ず相見積もりを行うようにしましょう。