外構(エクステリア)工事の見積書の作り方:金額の決め方を学ぶ

金額の確定

外構工事(エクステリア工事)を行う際、業者に見積書を作った後にから契約をするかどうかを検討します。見積書を見ることで、あなたが希望する庭造りに対しての工事金額を知ることができます。

ただ、多くの方はエクステリア工事に関する知識がないため、値段の設定や契約内容を理解することは難しいです。

そのため、小規模な工事であるにも関わらず、数十万円以上もする見積もりが提出されると「高すぎるのではないか?」と疑問を抱く方は多いです。また、会社によって値段が異なるため、多くの方は「どのような基準で金額が決められているのか?」と悩む方もたくさんいます。

もちろん、工事金額は適当に決められているわけではありません。きちんとした根拠の上に値段が決まっています。

そこでこのページでは、庭造りの見積もりがどのような構成で造られているのかを紹介します。

請負と常用について

工事を依頼する際、「請負(うけおい)」と「常用」の二種類の発注方法があります。同じ工事を施工するとしても、これらは工事金額が異なります。

請負とは、お客様から直接測量や図面作成、施工、管理などの仕事を一式として請けることを指します。工事をお客様から直接引き受ける立場にあるため、元請け業者と呼ばれます。

エクステリア工事を請け負う際、設計やデザインなどを話し合い、施主(工事依頼人)は「請負金額(庭造りに必要な工事費用の総額)」を支払うことを約束します。請負金額を決める際、お客様に見積書するのが普通です。これが、見積もりを出す理由です。

そして、工事依頼人が納得した時点で契約を交わします。これを「請負契約」と呼びます。

一方、常用の場合、工事の規模で値段が変動する請負と異なり、「一日働いていくら」というように日当で計算されます。常用は請負業者から仕事をもらうため、下請け業者とも呼ばれます。

職人に支払う金額は地域や工事の内容で変動し、その費用を「常用単価」と呼びます。また、作業員一人のことを人工(にんく:作業員の数)」と数え、人数が増えていくごとに2人工、3人工と増えていきます。

例えば、常用単価を2万円とした場合、1日3人工を頼んだら「2万円(常用単価) x 3人工」となるので6万円の費用が必要になります。

前述の通り、常用は下請け業者のため、お客様が直接職人へ仕事を依頼できません。そのため、あなたが庭造りをエクステリア業者に依頼する場合、必然的に請け仕事を発注することになります。

請負契約の場合、設計通りに工事が進まなかったり材料が足りなくなったりしても、追加料金を請求されることはありません。人件費の計算や使用する素材の拾い出しを正確にできなかった、外構専門業者に責任があるからです。

しかし、工事が早く終わったり材料が余ったりしたとしても、請負契約で決定された値段を請求されます。そのため、見積書は何度も確認して、値段が適切かどうか調べるようにしましょう。

ただし、追加工事や仕様の変更がある場合、お客様と話し合いを行い、追加料金が発生することもあります。

このような話をすると、「工事日数を短縮して、工事金額を安くして欲しい」と考えます。しかし、天候や工事の進行具合によって工期(工事期間)が変動します。そのため、むやみやたらに工事期間を短くしてしまうと、質の悪い外構が完成してしまいます。

そもそも、優良業者から提出される見積り書は、全ての項目が正規の値段で出されています。そのため、工事期間を短くするためには、必要な工程を省いたり適当な作業をしたりするなどの手抜き工事をして帳尻合わせを行わなければいけなくなります。

もしくは、工事の質を下げずに早く施工することができる凄腕の職人に頼むほかありません。

ただ、効率よく仕事をこなすことができる技術者は、無数に存在する職人の中に一握りしかいません。また、仕事ができる職人は優良業者にしか在籍していません。悪徳業者は金払いが悪く、職人に対する対応が粗雑だからです。

工事金額の決め方

見積書の作成方法はシンプルであり、「人工」+「材料費」+「諸経費」で構成されています。材料費はどこの業者も値段があまり変わらないのですが、人工などの技術費や諸経費は業者によって大きく異なります。庭の仕上がりや保証など、会社によって外構工事に対するこだわりやコンセプトが違うからです。

例えば、高額な材料や通常よりも細かい作業を行う場合、材料費や人件費が多くかかります。そのため、必然的に相場よりも工事金額が上がります。つまり、改選される構造物の品質が上がるに比例して、工事費も高くなるということです。

一方、低価格な工事を行うためには、安い材料を使用したり工事の規模を小さくしたりする必要があります。高額な工事を安く抑えようとすると、手抜き工事をされるリスクが高まってしまうからです。ある程度妥協するなどして値段を抑える努力をしなければ業者側が赤字になってしまうため、

工事の質を確保しつつ工事費用を安くしたいのであれば、背伸びをしてエクステリアプランを決めるのではなく、予算に合った庭造りを意識しましょう。

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