外構工事(エクステリア工事)でシンボルツリーを設ける際は、あなたの家族のライフスタイルや好みが大事です。ただし、このときは建物や街並みに調和した樹木を選ばなければいけません。周り近所の雰囲気にマッチしないため、あなたの家だけ浮いて見えてるのを防ぐためです。
エクステリアを個性的にして、周り近所の外構に差をつけるのは大切です。ただ、それ以上に建物や街並みに調和した樹木をシンボルツリーに採用することで、あなたのマイホームの外観をより一層引き立てることは重要です。
そこで、このページでは「建物と調和するシンボルツリーを選ぶ方法」と「街に調和するシンボルツリーを選ぶ方法」を紹介します。これを学ばずにシンボルツリーを選んでしまうと、残念な外観になりかねません。
建物と調和する樹木を選ぶ
エクステリアの中でも、シンボルツリーは、住まいの印象を決める大切な存在です。そのため、樹木の見た目だけで種類を決めるのではなく、建物の外観やデザインや様式にマッチしたものを選ぶ必要があります。
なお、建物を新築される場合は、家のデザインと並行してシンボルツリーを早めに検討する必要があります。
例えば、シンプルモダンの建物の場合、樹形(樹木の形)が美しく、明るい印象を与えるカエデ類などを合わせると良いです。新緑や紅葉が映えて、四季の情緒を感じさせる住まいとなります。
一方、ナチュラルな白を基調とした建物の場合、株立ち(一本の茎の根元から複数の茎が立ち並ぶ樹木)のヤマボウシを採用すると外観が映えるのでお勧めです。
このように、エクステリアは建物の一部と考えることが適切です。そのため、シンボルツリーも家に合った樹木を採用することで、マイホームの外観がより一層際立ちます。
ただし、あなたの家にマッチした植栽を選んだとしても、あなたの住んでいる街に調和していない樹木をシンボルツリーに選んでしまうと苦情が入ることがあります。そこで、周り近所や通行人に迷惑をかけないように、あらかじめ対策を整えておく必要があります。
街に調和する木を選ぶ
存在感のあるシンボルツリーは、あなたの家の外観を華やかにするだけでなく、同時に街の景色も作ります。そのため、周囲の景観や環境に調和した樹木を選ぶようにしましょう。これを無視して、シンボルツリーにする植栽を選んではいけません。
街の景観や環境に適さない植栽をシンボルツリーに選んでしまうと、先に述べた通り周り近所の方や通行人に非難されることがあるからです。
特に、都心部のように住宅が密集した地域の場合、隣家や道路などの公共空間、あるいはコミュニティー(同じ地域に移住している人々の集まり)への配慮が必要です。
例えば、繁った枝葉が隣近所の敷地内に入ったり、電線を覆ったりすることのないように、植える場所には十分注意しなければいけません。
シンボルツリーの枝葉が隣家に入ってしまうと、良い顔をする人は誰一人いません。また、植栽が電線を覆ってしまうと、漏電による火災の危険性があるため、たくさんの人に迷惑をかけてしまいます。
特に、根を大きく張る高木(3m以上の樹木)を植える際は、敷地にゆとりが必要です。植えたい樹木が高木の場合、外構専門業者(エクステリア業者)に相談して、あなたの土地に植えることができるかどうかを一度確認しておきましょう。もし、ダメだとしても、あなたの家に合った適切な樹木を提案してくれます。
また、花や果実、紅葉の美しさだけでシンボルツリーを選ぶのではなく、葉の散り方や実が落ちた後のこともきちんと把握しておきましょう。「落ち葉ぐらい大丈夫」などと思っていると、近隣トラブルに発展する可能性があるので、気を付けてください。
なお、葉が厚くうっそうと繁る樹木は日差しを遮るため、このような植栽は隣家が日陰になる場所に植えないようにしましょう。
あなたが大丈夫だと思って植えた場所だとしても、周り近所の方には迷惑なところに植えている可能性があります。
そこで、シンボルツリーを植える上で心配な場合、隣家の方に一度話を通しておいた方が無難です。もし、言いづらいのであれば、工事を依頼したエクステリア専門業者に話をしてもらうようにしてください。
このページで述べてきた通り、シンボルツリーは建物と街の両方に調和するものでなければいけません。外観にこだわるだけでなく、身の回りのことを考えてシンボルツリーを選ぶことができれば、誰しもがあなたの庭を褒めてくれるようになります。