エクステリアに設置する屋外照明・よくある3つの不安を解消

照明ー不安

近年では、外構工事(エクステリア工事)で照明を取り付ける方が増えてきました。省電力の電球や長寿命のLEDが普及したからです。また、ホームセンターへ足を運べば、素人でも簡単に取り付けができる照明器具が、リーズナブルな価格で無数に取り揃えてあることも理由の一つです。

ライトの組み合わせや明かりの色合い次第で、あなたの個性を表現した庭づくりを行うことができます。

ただ、大半の方がライティング(照明を取り付けること)を行う機会がないため、さまざまな不安を抱えているのは事実です。

そこで、エクステリアライティングを行う人が不安に思っていることを紹介します。このページでは、よくある3つの不安にこたえていきます。この内容を知るだけで、多くの方が不安に思っている内容を知るだけでなく、解決方法も分かります。

Q1:屋外の照明は球切れがはやいのでは?

最近になって、一般家庭でもエクステリアライティングを採用しているお宅は増えたのですが、まだまだ屋外照明を行っているお宅は少ないです。そのため、屋内照明に比べ、「品質が劣っているのでは?」と考える方は多いです。

しかし、室内で使用されている照明の発展と共に、外で使用される照明器具の品質も一気に向上しました。そこで、屋外照明で使用するライトは、LEDのものを使用すると良いです。長寿命な上に省電力で使用できるからです。

実際に、エクステリア用照明器具の光源は、LEDが主流です。従来の白熱灯などと比較すると、LEDは半導体(電気を通しやすい「導体」と電気を通さない「絶縁体」との中間の性質を持つ物質)そのものが発光するため、寿命が長く、メンテナンスが楽です。

さらに、軽量で衝撃に強く、点滅させても光源の寿命に影響しにくい上に、熱を帯びにくい特徴があります。そのため、植栽の近くに設置しても、枯れ葉が器具に落下して焦げたり、植物の成長の負担になったりしません。

ただし、水気や高温には弱いので、注意が必要です。エクステリアライティングにLEDを採用する際は、雨や太陽光に直接当たる場所を避けて取り付けるようにしましょう。詳しくは、あなたが選んだ照明の取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。

Q2:屋外の照明器具には虫が集まりやすいのでは?

街灯や家の明かりにつられて、多くの虫が集まっている光景をよく見かけます。そのため、「屋外に照明を取り付けたら、虫が集まりやすいのでは?」と心配する方は多いです。

しかし、LED照明や紫外線を発しないライトを使用すれば、虫の目には明かりが見えないため、虫が群がることはありません。実際に、LEDは虫の可視光(かしこう:人間の眼で見ることができる光)である波長(410nm)以下を出さないので、虫が寄り付きにくい特徴があります。

また、LED以外にも虫が集まりにくい照明はたくさんあります。私たちの身の回りでは、スーパーやコンビニはたくさんありますが、どこを見ても虫が集まっている姿を見ることはありません。

これは、紫外線を発しない照明を採用しているからです。

もし、LED以外の照明器具を庭に設置する際は、紫外線を出さないライトを選ぶようにしましょう。

Q3:屋外の配線で感電する心配はありませんか?

屋外に照明を設置すると、雨にさらされてしまうため、「感電または漏電するのではないか?」と心配する方がいます。しかし、粗悪な安物を使用しない限り、照明器具の中に水が入ることはありえません。

もし、それでも心配な方は、「ローボルトトランス」を使用することをお勧めします。ローボルトトランスとは、AC(交流)電源からDC(直流)の低電流に変換する装置のことです。

ローボルトトランスを使用することによって、漏電による感電事故の心配がなくなります。また、電圧が均一になるため、点灯時のチラつき(点灯する前にチカチカ光ること)が少なくなるというメリットもあります。

さらに、電気工事資格を持たない施工業者やあなたでも、照明器具の設置を行えます。そのため、野外照明を取り入れるハードルが大幅に下がりました。

屋外の照明で気がかりなのは、水気や湿気、ペット、そして劣化による電線がむき出しになって発生するショートや漏電です。ローボルトトランスを設置していない照明器具は、人体への感電やショートによる火事が懸念されます。

一方、ローボルトトランスを経由して配線を行っていれば、万が一ショートしたとしても、ローボルトトランスの電源がオフになるだけでブレーカーまでは落ちません。

室内の配線に影響することがないので、屋外照明の影響で屋内電源が停電することはありません。そのため、ローボルトトランスを使用すると感電を防ぐこともできます。

なお、LED光源の低電圧照明器具のラインナップが増えてきたため、ライティングのプランニングの幅も広がりました。エクステリアライティングを行う際は、一般的な電気と照明の知識をふまえた上で、野外照明の計画に挑戦しましょう。

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