シックでモダンな外構(エクステリア)も良いですが、花や小物で飾られた庭は彩があり、訪れた人の目を楽しませることができます。また、外構工事(エクステリア工事)が終わっても、気分や季節に合わせて装飾品を変えることで、全く違った印象の庭を楽しむこともできます。
ガーデニングを趣味にお持ちの方であれば、花を植えたり植木鉢の配置を変えたりするだけでも庭いじりは面白いです。盆栽を趣味にお持ちの方の場合、ご自身の自慢の作品を飾れば、エクステリアの中の一つのオブジェとして楽しむことができます。
ただ、中には「他の家とは一味違う外観を演出する庭を作りたい」と考える方がいます。その場合、「日本の伝統工芸品」を活用すると良いです。
そこでこのページでは、伝統工芸品の「備前焼(びぜんやき)」を活用した外構の飾り方を紹介します。和庭はもちろんのこと、配置次第で洋風外構やリゾートガーデンにも活用できるのでお勧めです。
備前焼でエクステリアを飾る
「備前焼でエクステリアを飾ろう」と考えたとき、どのように飾れば良いか分からないと思います。
右の写真のように、備前焼の種類は皿や湯呑、あるいは壺などさまざまな形が存在します。
そのため、備前焼そのものをオブジェとして活用するのも良いですし、花などを取り入れて花瓶にしても良いです。備前焼は土色の陶器なので、草花の彩をより一層引き立ててくれます。
あるいは、壺に水を入れて水草を浮かべ、メダカや金魚を飼うのも風流です。
水草があれば根から酸素が供給されるので、メダカの呼吸を助けるのはもちろんのこと、同時に水質を保つことができます。そのため、水替えを頻繁に行わなくても、適度にエサを与えれば問題ありません。玄関先にさりげなく配置しておくだけで、訪れた人を楽しませることができます。
花瓶やメダカを入れた壺の両者に共通することは、「備前焼の存在に気付く人は圧倒的に少ない」ということです。実は、備前焼の良さは「主役を引き立たせること」にあります。要するに、備前焼自体が脇役になり、本来見せたい主体の存在を引き立たせることができるのです。
ただ、このような話をすると「備前焼でなくても良いのでは?」と考える人が出てきます。
しかし、一般的に販売されている花瓶や壺は、それ自体が鮮やかな作品として作られているので、どうしても主役(花やメダカなど)の邪魔をしてしまいます。
備前焼であれば、主役を引き立たせることで「味がでる」ため、圧倒的な存在感を与えることができるのです。
備前焼でしか味わえない存在感を演出する
備前焼をエクステリアに活用する方法を一般的に考えると、先ほど紹介した花瓶や壺のような活用法しかないように思えます。ただ、実は他にも活用法があります。
右の写真のように、オブジェとして使用することを目的として作られている備前焼も販売されているのです。これを玄関や庭に配置するだけで、夜は暖かい光があなたの帰りや訪れた人をおもてなししてくれます。
例えば、アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)や段差がある場所に配置するだけでも、雰囲気のある光が暗い夜道を照らしてくれます。
また、備前焼は右の写真のように、タイル張りとして使用することもできます。
このように活用すれば、和風住宅の見栄えをさらに引き立ててくれる存在になるのは間違いありません。
近年では、「備前焼でできた表札」を作成している会社もあるので、それを使用するだけでも他の家とは違った印象を与えることができます。
洋風住宅の場合であっても、門扉や庭先に備前焼を配置するだけでオシャレな雰囲気を味わうことができます。これは、前述の通り、備前焼の良さは「主役を引き立たせること」にあるからです。
もし、備前焼が派手な模様や奇抜な色をしていた場合、限られた様式の住宅にしか合わないでしょう。しかし、備前焼であれば、どのようなデザインの家でも、さりげなく見栄えを良くしてくれるアクセントになります。