外構工事(エクステリア工事)を行う場合、目先のことばかりを考えてはいけません。目先のこととは、「工事の金額」や「メンテナンス」についてです。
まず、工事費用の場合、値引きを要求することにより、安い値段で外構工事の依頼を行う方がいます。しかし、これは大きな間違いであり、外構専門業者(エクステリア業者)選びで失敗してしまう典型的なパターンです。
そもそも、本来は「外構工事を行うこと」を目的として業者選びをしなければいけません。それがいつしか、「安い値段で工事を行うこと」に目的が変わっています。工事を行う意味では同じだとしても、両者は全く意味が異なります。
工事の金額で業者を選んではいけない
工事の内容やサービスを基準に選んだ業者であれば、優良業者である可能性が高まります。なぜなら、工事の品質に自信があるため、安い値段で営業を行う必要がありません。それどころか、優良業者は値引きを求めてくるお客様の相手をしようとしません。
優良業者の目的は、「本気で外構工事を行いたい」と悩んでいる人に最適な提案を行うことです。値段で業者を決めようと思っているお客様には、本気の提案を行うことができなくなってしまいます。
優良業者を見つけたいのであれば、「工事内容や充実した保障内容が魅力的だったため、御社に決めました」というような理由で業者を決めるようにしましょう。決して、値段だけで決めないでください。
優良業者は、本気で外構工事を行いたいお客様を求めています。そのため、あなたの希望している予算で施工できる最高の工事内容を提案してくれます。値引きの話ばかりをしてはいけません。工事について真剣に話をすれば、自ずと業者側から安価な工事の提案もしてきてくれます。
安い工事はメンテナンス費用が永遠とかかる
業者選びを値段で決めてしまうと、必ず足もとを見られます。その結果、手抜き工事をされたり味のない外観になってしまったりします。
たとえ安い値段で工事を行うことができたといっても、数十万円以上する高額な費用を必要とします。それにも関わらず、少し値段が下がると工事の品質が下がります。それどころか、手抜き工事を行う業者が一気に増えてしまいます。
手抜き工事をされた外構は、すぐに壊れてしまう可能性があるのはもちろんのこと、メンテナンスが必要不可欠になってしまいます。
例えば、手抜き工事を行った庭は、雑草が生え続けます。
右の写真は、外構工事を行った新築の家の裏庭です。砂利を敷き、小さな花壇を設けてあるのですが、庭一面に雑草が生えています。
きちんとした工事を行えば、砂利を敷いた場所に雑草が生えることはあり得ません。なぜなら、砂利の下に防草シート(雑草が生えないようにするシート)を敷いておくからです。
このお宅の外構工事を行った業者は、防草シートを敷く工程を省いて材料代と手間賃を浮かせて利益を上げていることになります。土の上に砂利を敷いてあるだけなので、すぐに雑草が生えてしまったということです。
なお、砂利に生えてしまった雑草を抜こうとすると、下にある土が出てくるので土と砂利が混ざってしまいます。そのため、きれいな色の砂利をきちんと敷いてあっても、一瞬でみすぼらしい外観になってしまいます。
このページで述べてきた内容を整理すると、外構工事の費用とメンテナンスは密接に関係していることが分かります。このようなことを阻止するためにも、工事の内容から業者を探し、優良業者を見つけることが大切になります。
ただ、どうしても予算がなく、値引きをしてくれる業者でなければ外構工事を行うことができない方がいます。その場合、先に優良業者を見つければ丁寧に相談に乗ってくれます。すると、さまざまな提案を受けることができるため、あなたに合ったピッタリのプランを見つけることができるでしょう。