外構工事(エクステリア工事)のプランを考える際、スタイルやデザインで迷う方は少なくありません。建物の様式にマッチした外構にするといっても、組み合わせ次第でパターンは無限に存在します。
また、近年では和風住宅なら和風外構、洋風住宅であれば洋風外構といった概念が薄れてきました。そのため、建物の様式に左右されずに外構工事のプランニングを行えます。限りなく存在する外構の種類の中で、あなたにピッタリ合った外構を見つけ出すのは難しいものです。
ただし、あれもこれもと工事内容を増やしていくと、費用は一気に跳ね上がります。それどころか、悪徳業者の良いカモになりかねません。
そこで、外構を趣味の一環として取り入れている人がたくさんいます。普段から習慣にしている趣味と外構を合わせれば、数十年先も変わらずに外構と付き合っていくことができます。
外構を趣味の一環としてとらえる
「趣味を外構にする」と言っても、どのように外構に反映すれば良いか分からない人がいます。このとき、難しく考えずに、あなたが普段好んで行っていることを外構に取り入れます。
例えば、車の趣味を持っている人の場合はガレージを作って仲間を集める場所を設けても良いです。また、ガーデニングが好きな人は、花壇を設けて草花を育てることに専念できます。さらに、育てた花が咲き誇ることで、訪れたお客様へのおもてなしにも繋がります。
あなたが行いたい趣味を外構専門業者(エクステリア業者)へ伝えるだけで、趣味を活かした外構を提案してもらうことができます。
私が職人だった頃、盆栽を愛してやまない方のお宅の外構工事を行ったことがあります。このお施主さん(工事依頼主)は、複数の大会や展示会へ盆栽を出品するほどの愛好家でした。
盆栽を展示してある場所は自宅から離れたところにあり、敷地には盆栽が列をなして並べられていました。何気なく並べてある盆栽は、数十万円~数百万円するものもあり、本格的に盆栽に取り組んでいる姿勢が伝わってきました。
その盆栽を手入れするために、コンクリートの路を作って欲しいという話でした。そこで、人が歩けるだけのスペースを確保し、手入れしやすい外構へと作り変えました。
このように、数十年先もきちんと大切にできるのであれば、外構プランの中に趣味を取り入れることをお勧めします。必要のない外構に高額な費用をかけるより、普段から慣れ親しんだ趣味を楽しめる外構にした方があなたのためになります。
本気で取り組んでいる趣味ほど外構プランが見えてくる
先ほど述べた盆栽愛好家のように、本気で趣味と向き合っているからこそ、不便なところが見えてきます。「もっとこうしたい」や「もっとああしたい」という要望が次から次へと出てきます。
すると、外構専門業者が要望をまとめてくれるため、あなたが思い描く理想の外構を形にしてくれます。
そのため、思っていることや憧れている内容を細かく話すようにしてください。先ほどの盆栽愛好家のお宅の場合、お施主さんも一緒になって工事を行ってくれたため、細かい要望を生で聴くことができました。
業者側からすると、お客様から意見をもらえる方がより理想に近づけることができます。また、お客様がそばにいることで適度な緊張感が生まれ、現場の雰囲気が引き締まります。
外構工事が始まる前や着工後は、業者とのコミュニケーションを忘れないでください。そして、外構工事で後悔しないために、業者が勧めてくる提案を鵜呑みにしてはいけません。できるだけあなたの意見を取り入れてもらい、一生飽きのこない外構を目指してください。