マイホームで過ごす時間は、有意義であり、ほとんどの人が一番落ち着く場所ではないでしょうか? 室内でゆったりと過ごすのもいいのですが、外の空気を吸い、日光浴をしながら自然を満喫する空間があれば、癒しの空間であるマイホームがよりいっそうリラックスをするできる空間になります。
植物や自然を生かした庭の外構や、駐車場や塀などの外構工事の他に、「テラス」を用いた「屋外フロア」を設けることができます。
屋外フロアを設けて「リラックスできる空間を作りたい」と思っている人が年々増えています。建物へ「付け足し」をすることによって、新しい生活空間をつくりあげることができます。一言に「付け足し」と言っても、テラスを設けるだけでオシャレを演出することが可能です。また、ティータイムなどの時間を華やかにすることもできます。
屋外空間を上手に活用して、テラスをプランニングしていきましょう。
テラスとは
まず、テラスは、「外部空間」に設けられます。文字通り、外である外部の空間に、室内のリビングやダイニングの屋外延長空間のことです。
主に洋風住宅でテラスが活用されます。屋外に土を盛り、土地の一部を盛り上て平らにした部分のことです。石やタイル、コンクリートを敷き詰めたテラスは、くつろぎのスペースとして使えます。
コンクリートやタイルを敷き詰めたテラスは非常に見栄えがあります。あるいは敷石で仕上げることで泥などの汚れを防いだり、砂利などを敷き詰めることによって雨のハネを防いだりすることができます。
屋外延長空間であるテラスは、別名で「アウトドアリビング」とも呼ばれます。
もうひとつのリビングとしての空間的な広がりをもたせるだけでなく、季節の移り変わりを楽しんだり、植物を鑑賞することによって、自然を近くに感じるたりすることができます。アウトドアリビング(テラス)を活用する場合、例えばお茶を飲んだり食事をしたり、家族だけでなくお客様を招いてホームパーティなど開催したりできるでしょう。
テラスのプランを考える
オシャレなレストランやカフェなどには屋外フロアであるテラスを設けてあることをよく見かけます。住宅でのテラスも同様であり、テラスの設け方は「建物プラン」と深く関わってきます。床の高さを揃えたり、リビングとの兼ね合いを考えたりする必要があります。
テラスを設置する方角によっては、季節によって雨が降り続いたり、日差しが強すぎたりする場合もあるかもしれません。雨や太陽光を上手にコントロールできる屋根やシェイド(日よけ)、オーニング(差しを調節したり、雨をよけたりする機能をもつ可動式テント)などを設けることも検討しておきましょう。
都市部では密接した敷地内に建物と庭を確保しなければならないので、プライバシーの確保に工夫をしなければなりません。例えば、隣家が密接するのが当たり前の住宅の場合、植栽や板塀で「目隠し」をすれば、都市部でも「有意義なひとときを心おきなく楽しむ」ことができます。
また、中庭のあるようなコートハウス(塀で囲まれた中庭をもつ建物)では、その中庭にテラスを設けるケースがあります。名称は「インナーテラス」と呼ばれています。
インナーテラスは屋内にあるのですが、テラスと同じような機能を持ちます。例えば、床をタイル張りにすることで、そこに観葉植物などを配置すれば屋外のテラスに相当する場になります。
大切なのは「建物とのマッチング」です。テラス一つで見ればオシャレでも、建物とマッチしていなければ「ちぐはぐ」を感じさせてしまいます。
住まいのプランニングでは、建物にばかり目がいってしまってエクステリア(外構)はどうしても後回しになりがちです。
庭まわりのプランニングを考えることは、一戸建てならではの醍醐味です。インテリアもエクステリアも両立してプランニングをしていけば、家の中にいても、外にいても心地の良いわが家を満喫することができるでしょう。