庭をくつろぎの空間として活用するため、ウッドデッキを設けることは非常に有効です。
ウッドデッキの「ウッド」とは、木材のことを指し、「デッキ」とは船の甲板や一段高くなった床、あるいはトラックの荷台のことを呼びます。
ウッドデッキは、さしずめ木の台といったことになるでしょうか。ウッドデッキ単体では「単なる板が張り詰めた床」ですが、上手に活用することによってちょっとしたアウトドア空間に早変わりします。
最近ではホームセンターなどへ行くと、キット化された組み立て式のDIY(自分で作ろう)向けも販売されており、器用な人なら比較的簡単に設置することができます。素人でも簡単に作ることができるほど、「手軽」で「気軽」に「アウトドア空間」を生み出すことが可能です。
自然を身近に感じさせてくれる「外回り空間の一つ」といえるかもしれません。
機能性では、ほぼテラスと共有していますが、ウッドデッキの場合は床面が木製なので温かみのある空間をつくることができます。
ウッドデッキのプランを考える
ウッドデッキは「室内からの出入りが容易」という利点があります。「オシャレ」なだけではなく、バリアフリーといった「機能性」も兼ねています。
ウッドデッキ一つでも、一人ひとりの個性を出すことが可能です。あなたの理想とするイメージに合った「癒しの空間」をプランニングしていきましょう。いくつか例を挙げていきます。
リビングとの段差をフラット(平ら)にして、ウッドデッキを設けます。そこにテーブルや椅子を用意して、リビングの窓を開けるだけで家族団欒のティータイムや友人たちとの談話が楽しめる空間が生まれます。
外の空気を吸い込んで、日光浴を楽しみながらランチやバーベキューなどを行ってもいいかもしれません。
ティーコーナーの他に、スノコのような使い方でかっこいいウッド通路を設けたり、ペット(犬や猫)のいる家庭では毛並みの手入れの場としても活用したりすることができます。
和風住宅ではどうでしょうか? ウッドデッキは洋風住宅に設けられるのに対して、和風住宅でウッドデッキと同じ役割を果たすのが「濡れ縁」です。
濡れ縁は縁側と同じですが、「屋根がかかっているものが縁側」で「屋根がかかっていないものが濡れ縁」だと覚えておくとよいでしょう。
ウッドデッキの活用法は先にお話した通りですが、縁側の場合でしたら誰しもが一度は見たことがあるかもしれない光景を再現できます。例えば、花火を見ながらスイカを食べたり、日向ぼっこをしながら読書をしたりして、ゆっくりと時間の流れを楽しむことができます。
ウッドデッキ(または濡れ縁)のプランニングをする時に需要なのは、「あなたの理想」が大切です。
見た目や機能性のバランスを考えながら、「外部空間でなにをしたいのか」をいくつも挙げてください。以下のように箇条書きにしていく方法がおすすめです。
・アウトドアが大好きだから、手軽にバーベキューがしたい
・友達を読んで、紅茶を飲みながら楽しい話をしたい
・外でペットと戯れる空間がほしい
このように一つ一つ「理想」を挙げてみてください。書いていくうちにウッドデッキに求める「外観」や「機能性」が見えてきます。
デッキ一つで「生み出せる空間」は無限にあります。上手なプランニングをして、自慢ができるようなデッキをつくってください。