外構工事(エクステリア工事)を行うまでの流れは、「イメージ作り(どのような庭にしたいか)と情報収集(雑誌やインターネットなど)→業者探し→契約・工事→完成引き渡し」という具合です。
エクステリア工事で失敗する方のほとんどが、業者選びを間違えています。無数に存在するエクステリア業者の中に、優良業者は一握りしかいないからです。その一握りしかいない優良業者を見つけることができずに、悪徳業者や手抜き工事を行う業者に出会ってしまう方が多いのが現状です。
ただし、優良業者と出会うことさえできれば、工事で悩む心配はありません。むしろ、スムーズに話が進む上に、庭作りについて豊富な知識があるので工事費用を安く抑えることができます。
外構専門業者を何社か見ていると、実績や保証が明らかに良い会社がいるので、優良業者を見分けることができるようになります。そうして見つけ出した優良業者と、契約書を交わして工事がスタートさせるのが理想です。
このページでは、外構工事で準備すべきことと、工程表(工事の日程をまとめた表)について詳しく述べていきます。多くの方が不安に思っていることや気になっていることを紹介していくので、これからエクステリア工事を行うあなたに大いに役立ちます。
工事を行う前に準備すべきこと
実際に工事がスタートすると、多くの作業員や重機、樹木、資材を運ぶトラックなどが頻繁に出入りします。
工事について理解してもらうために、エクステリア業者と契約を交わしたらすぐに工程表を作成してもらい、着工前の段階で近隣住民に挨拶を済ませておきましょう。工事による騒音や粉塵、または工事車両の出入りなどでご近所さんに迷惑をかけるからです。工程表の例を用意したので参考にしてください。
月日 〇月 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 |
施工日数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
土工事 | |||||||||||
基礎工事 | |||||||||||
組積工事 | |||||||||||
金物工事 | |||||||||||
土間コンクリート 工事 |
|||||||||||
石張り等化粧 工事 |
|||||||||||
宅内整地 |
何も知らされずに工事が始まると、誰しもが不快な思いをします。しかし、事前に挨拶をして工事の了承を得ていれば、協力してくれるはずです。庭を見栄え良くしたいだけなのに、ご近所トラブルに発展してしまっては、その地域に住みづらくなってしまいます。面倒くさがらずに挨拶回りを行い、ご近所トラブルを未然に防ぎましょう。
なお、隣り合わせになっているお宅に限り、菓子折りをもって挨拶に行くことをお勧めします。手ぶらで挨拶周りをしても問題ありませんが、手土産があれば快く協力してもらえます。工事中は常に近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
また、工事期間中は電気や水道を使用したり、大がかりな工事の場合は仮設トイレを使用したりすることがあります。小規模な工事であれば、近くの公園や公衆トイレを利用するのですが、こうした点も事前に確認しておきましょう。
工事の進行状況の確認
エクステリア工事が始まる前に、工事の進行状況や作業スケジュールの報告を常に伝えてもらえるようにお願いしておきましょう。庭の排水工事や、門扉・塀の基礎工事は地中に埋まってしまうため、完成したら見ることができないからです。
エクステリア業者がきちんとした工程を踏んでいるかを確認しながら工事が進んでいけば、安心して任せることができます。時折、現場に行って工事内容を確認したり、説明を受けたりするのも大切です。
ただ、仕事の都合や用事などで現場を見に行くことができない方は多いです。
その場合、現場の作業写真で記録を残してもらうように業者へ伝えましょう。
近年では、右の写真のようにサイトやブログを用いて工事の進行状況を報告している業者も増えつつあります。こうしたツールを利用して工事報告をしてもらうのも一つの手段です。
庭を新たにリフォームする場合、住みながらの工事となるため、工事中の安全には十分気を配りましょう。特に、小さなお子さんやご年配の方がいる場合は注意が必要です。
着工前にエクステリア業者に相談して、安全対策を考えてもらうことをお勧めします。
また、工事中に家を留守にする場合についても、事前に取り決めておきましょう。もし、庭で大型犬などを飼っている場合、一時的に別の場所に預かってもらうことも検討しておくと安心です。
なお、工事には重機を使用するので、住宅の外壁などに少しでも接触すると傷が付いたり、最悪の場合は穴が開いたりしてしまう可能性もあります。
このような事故も稀にあるので、業者がきちんと損害保険に加入しているかどうかまで確認しておきましょう。中には、加入していない業者もいるため、できれば契約時に確認してください。
このページで述べてきた通り、契約書を交わした後もエクステリア業者とのやり取りは続いていきます。完成まで気を緩めることなく、工程表を確認しながらトラブルが起きないように細心の注意を払いましょう。