近年では、インターネットが一般家庭に普及したため、誰でも簡単に大量の情報を引き出すことができるようになりました。
例えば、大半の方は外構工事(エクステリア工事)を行ったことがないため、インターネットで下調べを行う方が多いです。あなたが当サイトを利用してくださっているように、気になるキーワードを打ち込めば瞬時に答えを導き出すことができます。
しかし、業者探しとなると話は変わります。ホームページを作成している外構専門業者(エクステリア業者)は、無数に存在する会社の中でもごく一部しかいないからです。
ホームページのみでは優良業者かどうかを見分けられない
エクステリア業者のサイトはウェブデザイナーが作成しているものがほとんどなので、どの会社も魅力的に見えてしまいます。本当は手抜き工事をして利益を出している企業であっても、インターネット上に良いことばかり書けば訪れた人は「優良業者だ」と思い込んでしまいます。
そのため、地名と工事内容をキーワードに入れて検索しても、あなたが理想とするエクステリア業者を見つけ出せるかどうかは分かりません。
優良業者を探し出したいのであれば、必ず対面で会う必要があります。対応してくる方の人柄や実績など、インターネットでは見えてこない部分を見ることができるからです。
ただ、会社の存在を知ることができなければ会うことはできません。そのため、可能であれば信頼できる人を介して紹介してもらうのが一番好ましいです。
ここで、一つ疑問が生まれます。ホームページがあればお客様に認知してもらえる機会が増えるにも関わらず、なぜ外構専門業者はサイトを作成しないのでしょうか。この理由は単純であり、エクステリア業者自体が「インターネット」を信用していない場合が大半だからです。
エクステリア業者がホームページを作成しない理由
外構工事を含めた建設業が数百年以上の歴史があるのに対して、インターネットは十数年しかありません。また、インターネットを利用してまっとうなビジネスをしている一方で、悪質な出会い系サイトや詐欺事件は増える一方です。
さらに、建設業を営む大半の業者は元請けから仕事をもらっている場合がほとんどです。そのため、「お客様から直接仕事を請け負うためには、それなりに大きな会社でなければ無理」だと考えている方はたくさんいます。
そのため、多くの外構専門業者は「自社のホームページを作成したとしても意味がない」と思っています。
仮に会社のウェブサイトを作ったとしても、インターネット集客を利用したことが無いため、ネットを介して訪れたお客様は、「冷やかし」や「契約できない」と考えている方も多いです。
これらのことから、建設業ではインターネットに対する偏見が薄れることはありません。これが、エクステリア業者がホームページを作成しない主な理由です。
その一方で、自社のホームページやインターネット広告を利用して、多くのお客様を集めている会社が存在します。たくさんの人に自社を認知してもらえる可能性に気付いているからです。
ただ、自社のウェブサイトでは良いところのみをアピールできるため、お客様を騙して契約を結ぼうとする悪徳業者が多数紛れています。
しかし、前述の通り、ホームページのみで優良業者かどうかを見抜くのは難しいです。そのため、業者探しを行う際は、値段やデザインのみで決めるのではなく、担当者の人柄や実績なども考慮して考える必要があります。
そのためには、インターネットのみで完結してしまう相見積もり(あいみつもり:複数の会社に見積もりを取ること)の代行業者の利用は避けた方が無難です。インターネット上だけで完結するのではなく、必ず業者と会うようにしましょう。
そうすることで、小さな工事はもちろんのこと、100万円を超えるような大規模な庭造りでも失敗する確率が大幅に下がります。