外構工事(エクステリア工事)に関連する資格の中に、「住宅建築コーディネーター」と呼ばれるものがあります。住宅建築コーディネーターとは、家づくりに関わる専門的な知識を網羅しており、住宅建築で悩んでいるお客様に対して、相談に乗ったり専門家を紹介したりできる免許のことを指します。
このとき、「エクステリア工事は建物の外で行う作業だから関係ないのでは?」と考える人がいます。しかし、そうではありません。外構は家の一部であるため、住宅建築コーディネーターの資格を所有しておくことで、お客様が抱える多くの悩みを解決できるようになります。
お客様は悩みを抱えている
例えば、エンドユーザーと外構工事の打ち合わせをしている際、土地の購入について質問されたらどうでしょう。たとえ庭造りに関する知識や技術であれば誰にも負けない自信があったとしても、専門外なのでお客様の悩みを解決するような提案をするのは難しいです。
あるいは、長年お付き合いをしている知人がいて、「新築を建てたいのだが、今の収入でローンが組めるかどうか不安」という相談をされた場合、エクステリア業者で的確なアドバイスをできる方は少ないです。
そこで、住宅建築コーディネーターの資格を所有すれば、これらの悩みを解決できる有効な提案を行えるようになります。すると、それが信頼に繋がり、外構工事も受注できるようになります。
住宅建築コーディネーターの仕事
エンドユーザーから直接工事を依頼されるには、値段を安くするだけでは不十分です。「この人であれば、全てを任せることができる」という安心感を与えることができなければ、高額な費用を支払う人はいないからです。
信頼を獲得するためには、お客様の悩みを解決するのが一番有効です。これは外構工事に限らず、住宅に関係する全ての質問に答えるようにすれば、エンドユーザーから頼りにされる存在になります。
ただ、一つの家を建てるまでに無数の専門家が関わるため、それぞれの専門知識を学ぶのは難しいです。実際、住宅が建設されるまでには、以下のような流れがあり、さまざまな業種が関係しています。
・ライフプラン資金計画
・土地探し
・住宅ローン
・設計施工
・登記
これらに関する悩みを解決する場合、専門家に相談するのが一番効率的です。しかし、ほとんどの一般人はこのことを知りません。たとえ分かっていたとしても、信頼できる業者がどこにいるのか知らないため、誰に相談すればよいか見当もつきません。購買経験がないからです。
そこで、住宅建築コーディネーターの資格を所有していれば、これらの仕事を行っている専門家とお客様を繋ぐ橋渡しができます。
専門的な話はそれぞれの業者が担当してくれるため、資格者はお客様の悩みを聞いて担当者を紹介するだけでよいです。これが、コーディ―ネーターと呼ばれる理由です。また、紹介先で契約が決まった場合、コーディネート料(紹介料)を受け取ることも可能です。
それと同時に、お客様に優良な専門家を紹介することで、お客様からの信頼を獲得することができます。
このとき、「自信をもってエンドユーザー紹介できる専門家を知らない」としても、問題ありません。既に他業種の方が住宅建築コーディネーターの資格を取得しているため、そのネットワークを使うことができるからです。そのため、安心して仕事を任せることができます。
住宅建築コーディネーターのお仕事は、家づくりに関する総合的な道案内をし、お客様の理解を深めながら家作りをサポートすることです。この資格を取得して、お客様が抱える悩みを一つでも多く解決して、外構工事の受注に繋げるための知識を身につけておきましょう。