建物は、都心部や田舎町、あるいは断崖絶壁などさまざまな場所にたてられます。建築場所がことなると、工事を行う値段も変動します。なぜなら、「作業効率が違うから」です。
工事で一番かかる経費は人件費なので、手間暇がかかるほど料金は跳ね上がります。さらに、人力で行う工事は時間がかかるため、工期(工事期間)が長くなります。
例えば、都心部の場合は住宅が密集しているため、重機の搬入ができない場所があります。その際は、全て手作業で工事を行わなければいけません。必然的に人件費がかさんでしまうため、都心部は工事費用が高くなる可能性があります。
一方、田舎の場合は機械の搬入が安易になるため、人件費削減と工期(工事期間)短縮を望むことができます。
外構工事(エクステリア工事)を行う前は、家の立地条件も考慮してプランニングしていきましょう。建物が建ってしまうと、裏庭の工事に手間がかかるようになります。もし、外構プランを先に決めることができるのであれば、重機が必要となる工事をあらかじめ済ませておくことも考えましょう。
工事のほとんどは手作業で行う
外構工事に限らず、手作業なしで工事を作り上げることはできません。しかし、人間の力だけを使用して工事を行うと、莫大な時間が必要になります。外構工事も同様であり、工期を短くすることで工事費用を削減できます。
例えば、手作業で穴を掘るだけの作業を行おうとすると、3人で丸一日かかるとします。しかし、ショベルカー(重機)などを使用すれば一時間で終わらせることができます。また、一気に掘り上げることができるので、重機を運転する職人さんが一人いれば問題ありません。
さらに、掘り起こした土をそのままダンプカーに積み込むことができるため、作業効率が飛躍します。ただ、重機で細かい作業を行うことができないため、最後は手作業が必要になります。
例えば、水道管やガス管が地下を通っている場合、人の手で感触を確かめながら行わなければ土の中の異物に気付くことができません。コンクリートを流しこむ際も同じであり、コンクリートポンプ(コンクリートを現場へ流し込む機械)などで仕上げる作業は職人さんによる手の感覚が必要になります。
外構工事を効率よく進めるためには、重機が鍵になります。ただ、重機は大きな作業を縮小して行うことができるものの、細かい作業は適さないということです。
重機を搬入できないお宅は工事費用がかさむ
前述の通り、人力で行う工事は時間がかかるため、工期(工事期間)が長くなります。重機を使用すれば工事費用を大幅に削減できることを知っていれば、「どうにかして重機を使用して欲しい」と考えるはずです。
しかし、重機を搬入できないお宅は手作業で工事を行うほかありません。そのため、外構工事の見積りを行う際は、「工事費用が通常よりも割高になる」ことを頭の中に入れておいてください。
なお、複数の業者へ見積りを行った際、極端に安い金額を提示してくる業者には注意が必要になります。
このページで説明してきたように、重機を使用することができない外構工事は、人件費がかかるため工事費用が高額になります。その工事を安く済ませることができるということは、手抜き工事を行うほかありません。
この場合は、工事で設けることができないため、粗悪な材料を用いて経費を削減するなど、他の手段で設設けを出そうとします。
このような悪徳業者は、手段を選ばずに工事の契約までこぎつけようとします。そして、契約を交わしたら最後、お客様を騙して利益を出します。また、お客様が工事に対する知識がないことに付けこみ、すぐに壊れてしまうようなものを作ります。
高額な費用を支払って行う外構工事で失敗しないために、悪徳業者を避ける知識を当サイトで身につけてください。
外構工事の見積もりを依頼する際は、重機が搬入できるかどうかを伝えるようにしましょう。そして、工事費用が明らかに高額になりそうな工事に対して、大幅な値下げをしてくる業者はできるだけ避けるようにしてください。