高額な外構工事(エクステリア工事)の費用を削減する簡単な方法は、「お金をかける場所」と「節約する場所」を上手に振り分けることです。
十分な予算があれば、見栄えのある素晴らしい外観を手に入れることができます。しかし、工事予算がなければ満足のいく外観を手に入れることは難しいです。そこで、費用が安い工事を利用することで、工事を予算内で行います。
安いとはいっても、値段の高い外構工事を値切るのではなく、「工事費用が元から安いものを採用する」ということです。
例えば、芝生を採用した外構工事はとても安く済ませることができます。ほとんどの工事が数万円で芝生を貼ることができます。
また、庭一面を芝生にする工事でも、十万円前後で工事を行うことができます。
ただ、芝生は土に根を貼らなければ枯れてしまいます。そのため、下地の土が芝生に適していない場合は、土を入れ替える作業が増えるため、工事費用が10万円前後値上がりします。また、芝張りは、3~9月(真夏を除く)頃が適期です。春から夏にかけて根が付きやすく、温度も上がるので芝も青く生長してくれます。
しかし、秋~冬は、芝生が休眠状態となるため、根はつきにくくなります。また、寒冷地での芝張りは、霜が降りたり地面が凍ったりしてしまうため、あまり適しません。ちなみに、寒冷型芝と呼ばれる、冬や寒冷地に適した芝生も存在します。
芝生のデメリット
前述の通り、下地の土が芝生に適していない場合は、土を入れ替える作業が増えるため、工事費用が値上がりします。例えば、ゴミや砂利などが多く含まれる土では、芝生が十分に根を張ることができません。そのため、芝生に適した良質な土に入れ替える必要があります。
また、芝生は日あたりが良く水はけが良好な場所を好みます。そのため、下土の状態によっては土壌改良が必要になります。水はけが悪くジメジメしている場所は、芝生に良い影響を与えません。
いつまでも青々しい芝生を手に入れるために、下地を作る作業が最も大切な作業です。
さらに、芝生は管理するための頻度が多いです。水やりや芝刈りを始め、施肥(肥料をまくこと)、除草、殺虫、目土(芝生のつなぎ目)、エアレーション(地面に穴を開け、根に空気を供給して芝生を活性化すること)などが必要になります。
メンテナンスの中でも、芝刈りはとても重要です。こまめに芝を刈り上げなければ、健康な芝生を楽しむことはできません。それどころか、すぐに枯れたり、害虫が湧いたりする原因になります。
つまり、「芝生を育てるためには、こまめなメンテナンスが必要不可欠」ということです。少しでも手を抜いて放置してしまえば、芝生はダメになってしまいます。
芝生のメリット
外構に芝生を採用する最大のメリットは、「緑の美しさを楽しむことができる」という点です。都心部のような地域でも、緑を感じながら生活を送ることができます。きちんと手入れされた芝生は、本当に美しいものです。手入れが大変な分、「世帯主の手入れの細かさが表れる」と言っても過言ではありません。
しかし、外構専門業者(エクステリア業者)が提案してくる工事は、コンクリートやブロックを使用した人工構造物です。この理由は単純で、単価の安い芝生を貼る工事では、業者の利益が少なくなってしまうからです。
たしかに、メンテナンス不要で長い年月壊れることはないコンクリート工事は魅力的です。しかし、せっかくの庭で自然を楽しむことができないのは、もったいない話です。
緑の芝生にすることにより、落ち着きのある自然感のある庭をつくることができます。
また、オープン外構(家の周りを囲まずに開放的にする外構)にすれば、通行人の目を楽しませることもできます。
さらに、きれいに整備された芝生の上に寝転ぶことも可能です。シートなどを敷いて寝転ぶ際も芝生が受け止めてくれるため、、コンクリートに比べれば雲泥の差が表れます。
子供たちが走り回って遊んでいても、芝生は柔らかみがあるため、怪我をしにくいです。椅子やテーブルを出してティータイムを楽しんだり、バーベキューセットを用意してホームパーティーを行ったりすることもできます。
このように、メンテナンスさえ怠らずに行うことができれば、他では味わうことができない空間を手に入れることができます。また、芝生を採用するお宅は少ないため、安い工事費用で周り近所の外構と差をつけることもできます。もし、外構工事のプランで悩んでいるのであれば、候補に芝生を入れてみてください。