外構工事(エクステリア工事)を行う際、誰しもが「工事費用を抑えたい」と願うはずです。しかし、ほとんどの方が工事費用を安くする術を知りません。なぜなら、外構工事に関する基礎知識がなければ、業者が勧める工事の良し悪しを見抜くことができないからです。
外構工事は、数十万円から数百万円といった高額な費用がかかります。また、外構工事は頻繁に行うことではないため、正確な費用を算出することが難しいです。
しかし、勧められた工事をそのまま聞き入れて契約を交わしてはいけません。業者が決めた工事をするのではなく、本来は「あなたが工事内容を指定する」くらいの基礎知識をもつ必要があります。そのためには、当サイトを熟読したり、本やインターネットで工事について勉強したりしなければいけません。
これを行うことで、費用がかかる工事や安い費用で行える工事を判断できるようになります。
そこで、外構工事費用を抑える方法を紹介します。これを駆使することで、安い費用で作り上げた外構(エクステリア)でも、見栄えのある外観を手にいれることができます。
二次製品を使用する
外構工事で費用が掛かる理由は、「手間暇がかかる」からです。例えば、駐車場一面をコンクリートにする場合、全てを手作業で行う必要があります。掘削(土を掘り返すこと)を行い、下地を作り、コンクリートを流し込むまでの作業を手作業で行います。
また、コンクリートは材料代が高額なため、これに人件費がプラスされれば必然的に工事費用は高額になります。実は、工事費用で一番高額なのは「人件費」です。
現場で作業を行い、外構を作り上げるのを手作業で行うのは当然です。しかし、全ての工事にお金をかけてしまうと、目を疑うような工事費用を請求されることになります。
そこで、「二次製品」を活用すれば、工事費用を大幅に削減することができます。二次製品とは、既に加工されて製品になっているものを指します。
例えば、化粧ブロック(きれいな柄や色が付いているブロック)や擁壁(コンクリートの壁)、あるいは道路際にある側溝などがあります。
これらは公共工事(国が依頼する大規模な工事)でも頻繁に使用されています。工事現場で構造物を作り出すことに比べ、既に完成されたものを使うのにはさまざまなメリットがあります。
例えば、二次製品は品質が全て保障されています。これらは工場で製造されているため、製品の品質を現場の状況(天候や気温)に左右されることがありません。JIS規格(日本工業規格)を通過している製品であるため、高品質な工事を行うことができます。
また、並べるだけで構造物が出来上がるため、工期(工事期間)の短縮が期待できます。工期が短いので、工事にかかる人件費を少なくできます。さらに、現場で作り上げる構造物に比べ、材料費を大幅に削減することも可能です。
二次製品を上手に活用することで、予算内でできる工事の幅が大きく広がります。工事費用が安くなるといっても、品質が落ちるわけではありません。
二次製品は見栄えが良い
外構工事で安さを求めると、手抜き工事を行ったり質の悪い材料を使ったりしなければいけません。また、高額な工事を無理やり値引きしようとすると、業者に嫌われて相手にされなくなってしまう可能性があります。
頑張って優良業者を見つけたとしても、工事を行ってもらうことができなければ意味がありません。
そこで、初めから費用が安い工事を選ぶことをお勧めします。前述の通り、二次製品を使用すれば、品質の良い工事を安価で行うことが可能です。
きれいに仕上げられた二次製品は、建物の風格をさらに引き立ててくれます。美しい外観の外構が建物を囲めば、建物の価値も上がります。
また、二次製品は全て同じクオリティーなので、並べさえすればどの職人さんが工事を行っても、素晴らしい仕上がりを期待できます。
私が職人だった頃、質の悪い工事を行う業者をたくさん見てきました。手抜き工事を行い、出来上がる構造物の品質を気にする職人さんはごくわずかでした。このような業者は、仕上げ作業だけはきれいに行うため、外見から手抜き工事を見抜くことができません。
きちんと工事を行わない構造物は、すぐに壊れてボロボロになってしまいます。高額な費用をかけて作り上げた外構が、一年もしない間に見るも無残な姿になってしまったら、がっかりしてしまいます。
一方、二次製品はその心配がありません。先に述べたように、JIS規格で品質が保証されているからです。
ただ、「並べるだけ」とはいっても、腕の悪い職人さんでは工事を行うことができません。きちんとした工程を踏んで工事を行わなければ、現場で行う工事と同様にすぐに壊れてしまいます。
質の良い工事を行うために、早い段階で優良業者を見つけ、工事の相談をしてください。