外構工事(エクステリア工事)の費用の中で、一番高額なのは「人件費」です。エクステリア工事は、職人さんの手によって現場で作り上げていくものなので、これを削ることはできません。
そのため、工事の規模が大きくなったりタイル張りのように手間暇がかかったりする工事を行うと、施工費は必然的に高額になります。これが庭作りの値段が高いな理由です。
もし、「外構工事にかかる費用を安くすませたい」と考えるのであれば、門扉やフェンスなどの資材の品質を落とすほかありません。安い値段の材料を使用することで、その分工事の金額も安くなります。
ただ、建築資材は値段が安くなるほど品質が落ちてしまいます。そのため、あれもこれもと低価格の材料ばかりを採用してしまうと、質素な外観になってしまいます。それどころか、値段が張るものに比べると耐久性も劣るため、数年単位で錆びてしまったり壊れたりしてしまいます。
このようなリスクを避けるためには、ある程度は高額な資材を使用する必要があります。
建築資材は仕入れる場所によって値段が異なる
外構専門業者(エクステリア業者)によって建築資材の値段は異なるため、ある程度の相場を知っておく必要があります。材料を購入する場所によって値段が変動するため、より安い金額で仕入れることができるルートを持っている業者の方が工事費用を安く抑えることができます。
ただ、エクステリア業者は地域密着型がほとんどです。そのため、大手企業のように大量に材料を仕入れることはありません。また、商品を販売するにあたって、会社の利益が含まれているのは当たり前なので、たとえ同じ値段で商品を仕入れていたとしても、全ての外構専門業者が同じ値段で販売することはありません。
そこで、あなた自身が材料を用意することで、多ければ数十万円以上もお得になる可能性があります。
建築資材をあなたが用意することで、工事の金額を抑える
門扉やフェンス、あるいはカーポート(車を雨風から守る屋根)など、個人的に購入する方が安くなる可能性があります。特に、建築資材を製造している会社に知り合いがいる方であれば、定価の半額以下で仕入れることができることもあります。
ただ、エクステリア業者によっては「材料は全て当社が用意したものを使ってもらわなければ困る」などと言う業者は多いです。商品の売り上げ分の利益が減ってしまうからです。
外構工事で使用する材料を販売するのも業者の仕事です。そのため、「もっと安くしてほしい」ということばかりを言ってはいけません。これは最低限のマナーなので、しつこく料金の話ばかりをしていると、その会社に相手にされなくなることもあるので注意しましょう。
その場合、全てをあなた自身が用意するのではなく、表札やポストなど、一部の商品だけでもあなたが支給します。すると、数万円程度の節約が期待できます。
なお、業者が用意する資材の中にあなたが気に入るものが無ければ、他で購入することは問題ありません。庭はあなたのものだからです。妥協して設置するのではなく、「これだ!」と思う商品を選ばなければ後悔してしまいます。
ただ、中には業者でなければ購入できない材料があるのは事実です。その場合、カタログやインターネットで気に入っている資材があれば、エクステリア業者に掛け合ってみましょう。あなたに代わってその商品を取り寄せてくれます。
外構工事では、残念ながら大幅な値引きをすることはできません。ただし、このページで述べてきたように、細かい部分の値段を見直していくことで、結果的に数十万円単位で工事費用を削減できます。
最低限のマナーを守りながら、エクステリア業者に値段を抑えるポイントを教えてもらいましょう。