外構工事(エクステリア工事)を行う際、暮らしや住まいとの調和を考慮してプランを構成する必要があります。庭は単体で楽しむものではなく、「暮らしに溶け込んだもの」でなければいけません。また、住まいと調和したエクステリアがあり、初めて価値のある住宅が完成します。
新築の場合、家づくりと庭づくりを両立して考えなければいけません。しかし、建物のことばかりを考えてしまう方が多いため、庭を後回しにしてしまいます。ただ、外構を後回しにしてしまうと、使い勝手が悪くなったり、余分なコストが発生したりしてしまいます。
一方、外構をリフォームする場合も同じように、マイホームとのつながりを意識してバランスに配慮することが大切です。
ただ、大半の方は外構工事を行うのは人生で一度きりです。そのため、知識の少ない方が大半です。無知のままでエクステリア工事を行うと、悪徳業者につかまったり、足元を見られて高額な請求をされたりしてしまいます。
そこで、このページでは、エクステリア業者と付き合う前に知っておくべきことと、外構工事で欠かせない「庭づくりの4つの過程」について詳しく述べていきます。庭づくりを行う際の流れを把握することで、準備しなければいけないことや、正しい外構プランの立て方が明確にわかるようになります。
エクステリア工事を行う前に
「見栄えのあるエクステリアにしたい」と思うのであれば、外構専門業者に依頼するのが無難です。豊富な経験や優れたセンスを活かした、思い通りの庭づくりができるからです。
塀や門扉の工事をするとなると、専門知識が必要になります。きちんとした施工方法が分からずに、素人が工事を行ってしまうと、壁などの構造物は倒れたり崩れたりしてしまう可能性が出てくるため危険です。それが原因で、誰かに怪我をさせてからでは遅いです。
この内容を説明すると、「全ての作業を外構専門業者に依頼しなければいけないのでしょうか?」という質問をよく受けます。
工事費用を削減するために、DIY(業者に工事を依頼せずに自分自身で造ること)を積極的に行うことは良いことです。実際に、手の込んだ難しいエクステリアはプロである業者に依頼して、ガーデニングや砂利敷き(砂利を敷くこと)などの素人でもできる工事を自分で行って費用を削減している方はたくさんいます。
ただ、エクステリア業者に工事を依頼することがあらかじめ分かっているのであれば、専門業者に相談しながら最初に庭全体の計画を立てておくことが肝心です。
ここまでの内容を理解した上で、先に述べた庭づくりの4つの過程について詳しく説明します。
庭づくりの4つの過程について
エクステリアについて理解するために、まずは庭造り全体の流れを把握する必要があります。外構工事の手順は、大きく分けて4つの過程があります。それは、以下のようなものです。
・イメージ作りと情報収集
・専門業者探し・相談
・契約・工事
・完成・引き渡しとメンテナンス
「各過程ごとに具体的に何をすればよいか」、あるいは「どのような点に注意すればよいか」ということを明確化することで、エクステリア工事で失敗する確率を限りなくゼロに近づけることができます。
イメージ作りと情報収集について
まずは、庭のイメージ作りから始めましょう。書籍や雑誌、またはホームページなどの情報収集に加え、専門業者の展示場やイベントなども要チェックです。さまざまな資料を見ているうちに、あなたが行いたいエクステリア工事が見えてきます。ただし、単にデザインや値段ばかりを見ていてはいけません。
例えば、エクステリアと室内のつながりをイメージしたり、駐車場などの必要な要素を考えたりして、あなたの実生活と重ね合わせて考えるようにしましょう。また、周辺環境や方位なども確認しておきましょう。これを行うことで、10年後以降も過ごしやすい庭づくりに繋がります。
専門業者探し・相談について
エクステリアのイメージ作りができたら、外構工事の専門家を探し始めます。地元で評判のよい専門業者を当たったり、既にエクステリア工事を済ませている知り合いに紹介してもらったりして外構専門業者を探していきます。
なお、当サイトではでは、あなたの住んでいる地域の優良業者と提携しているので、信頼できる業者の見つけ方が分からなければ、遠慮なくお申し付けください。悪徳業者に出会ってしまうと、後に残る全ての過程で失敗してしまう可能性があるので、業者選びは慎重に行うようにしましょう。
信頼できる優良業者を見つけることができれば、思い描いている理想や要望を細かく伝えましょう。このとき、おおよその予算を決めておくことで、より明確な提案をしてもらうことができます。
要望を伝えたら、実際に外構工事を行うあなたの敷地の現地調査を行い、基本計画の提案、修正作業が始まります。
契約・工事について
納得のいく基本計画案が完成したら、そのエクステリア業者と契約書を結びます。具体的には、「工事の本見積もりの作成→工事契約→着工」という流れになります。
契約時には具体的な工事の進め方(近隣への挨拶、休日工事の有無など)や万が一のための保障、アフターフォローの範囲などについてもあらかじめ確認しておくようにしましょう。きちんと確認を行わないと、後で悲劇を見ることになります。
例えば、駐車場の工事を保証やアフターフォローが無いエクステリア業者に依頼したとします。このとき、たとえ一週間で駐車場のコンクリートがひび割れてしまっても、直してもらうことはできません。
工事の詳細については、契約書に細かく記載されているはずなので、契約書も一度だけではなく2~3回見直すようにしましょう。
完成引き渡しとメンテナンス
契約が完了し、工事が終わると工事依頼主であるあなたに現場の確認をしていただき、引き渡しが完了します。エクステリア製品の使い方の説明を受け、必要書類は図面(水道やガス管の経路などが記載されたもの)と共にまとめて保管しておきましょう。
引き渡しの際は、適当に確認するのではなく、細部にわたるまで見るようにしましょう。もし、不具合が見つかった場合、保証問題に発展するからです。
あとから連絡をしても良いのですが、立ち合いの場で見つけることができれば、エクステリア業者もすぐに対応してくれます。
マイホーム同様、同じ空間にある庭は見栄えを決めるのはもちろん、あなたの大切な財産です。外構工事で失敗しないために、このページで述べてきた庭づくりの4つの過程を熟読して、あなたにとって最適な庭づくりを目指してください。