外構工事(エクステリア工事)が終わると、お施主さん(世帯主)であるあなたへの引き渡しが行われます。このとき、エクステリア製品の設備の使い方について細かく説明してもらいましょう。外構専門業者(エクステリア業者)がデザインや設計などを行っているため、どのように使用すればよいか教えてもらうためです。
そこで、完成したエクステリアの引き渡しの際に、「尋ねておくべきこと」と「メンテナンス」について事前に理解しておきましょう。これを知っているだけで、業者とのトラブルを未然に防ぐことができる上に、庭の管理にかかる費用を最小限に抑えることが可能になります。
完成・引き渡しについて
どんなに高機能で使いやすいエクステリアを採用したとしても、使い方が分からなければ意味がありません。
例えば、右の写真のような自動散水システムを採用した家庭の場合、使用方法や用途、あるいはメンテナンス方法まで教えてもらわなければ、使いこなすことができません。それどころか、間違った使用方法を続けてしまうと壊してしまう可能性があります。
数十万円~数百万円単位でお金をかけた庭を完璧に使いこなすため、分からないことや気になることがあれば、工事を依頼したエクステリア業者に遠慮なく尋ねるようにしてください。
なお、引き渡しの際に渡される説明書や保証書は、図面や契約書とセットにして、きちんと保管しておきましょう。何年か経って庭をリフォームまたはライフスタイルの変化(子供が生まれたり、ご年配の方と暮らしたりすること)が訪れた際であっても、工事をスムーズに行うことが可能になるからです。
もし、製品や設備に不具合を見つけたら、すぐに工事を依頼したエクステリア業者に問い合わせてください。修理が必要な場合、保障内容を確認しながら速やかに対処してもらいましょう。
ただ、引き渡しが完了した後に欠陥工事に気付いた場合、保証が効かないケースがあるので注意してください。できれば、エクステリア業者がいる際に指摘するか、最低でも一週間以内に気付いたことを伝えるようにしましょう。
また、植物の育て方や植栽のメンテナンスのコツについても、引き渡しのときにしっかり説明を受け、忘れないようにきちんとメモを取るなどして確認するようにしてください。これをないがしろにしてしまうと、永遠と管理費のかかる庭になりかねません。
メンテナンスについて
庭が完成して引き渡しを行うといっても、完成時の植物はまだ十分に育っていません。引き渡しを行ったからといって、エクステリアとの付き合いが終わるのではなく、あなた自身の庭作りはここからスタートします。
あなたの家の庭を管理するためのよきアドバイザーとして、工事を依頼した外構専門業者にメンテナンスを依頼する方は多いです。工事の依頼から手入れまでを全て同じエクステリア業者に任せるとなると、非常に長い付き合いになります。
なお、専門業者によっては、定期的な点検やアフターメンテナンスなどの契約を行っている会社もあるので、こうした制度を利用すると良いです。一同じエクステリア業者に一貫して仕事を依頼した方が、管理だけを頼む場合に比べて融通が利いて安く済むことが多いからです。
ただ、全ての管理を業者任せにしてしまうと、定期的な出費が増えてしまいます。そこで、近年では顧客を対象としたガーデニングや手入れ方法などの教室を開催している外構専門業者も増えてきているので、積極的に参加しましょう。
こうしたセミナーに参加することで、メンテナンスをあなた自身で行うことができるようになり、庭の管理費を大幅に削減することができます。
このページで述べてきた通り、エクステリア業者に気になることやメンテナンスについて積極的に確認するように心がけてください。欠陥工事の見落としがなくなる上に、メンテナンス費用のかからない庭を手に入れることができます。
分からないことをそのままにしてしまうのではなく、工事を依頼した業者に気軽に尋ねるクセを付けましょう。そうすることで、あなたの家の庭について必要な知識を手に入れることができます。