外構工事(エクステリア工事)を行う際、難しいのはデザインや機能性を追求することではありません。一番大変なのは、10年後、20年後も快適で過ごしやすいエクステリアを作ることです。しかし、大半の方はこれを知らないため、早ければ外構を施工した半年後には、何かしらのストレスを感じてしまいます。
そこで、見た目と使い勝手のどちらかに特化するのではなく、両方をバランスよく取り入れます。すると、毎日使用してもストレスを感じることが少なくなるため、半永久的に外構工事を行わずにすみます。
ただ、これらはあなた自身の問題であり、実は、周り近所のことも考えなければいけません。これをおろそかにして自分よがりの外構工事を行ってしまうと、必ずご近所とのトラブルに発展します。
ただし、周りの環境を考慮したエクステリアを作り出すことができれば、これらの問題は一瞬で解決します。
そこで、周り近所の住宅のことも考慮した外構工事のポイントを以下に詳しくまとめました。これを知らずにエクステリア工事を行ってしまうと、小さなトラブルからご近所付き合いがこじれ、ストレスの原因になる可能性があります。人と人の間に発生するトラブルが一番のストレスの原因だからです。
お隣さんに迷惑をかけないエクステリア
都心部のような街並みに限らず、隣りの住宅との境界を仕切っているのは、フェンスや壁一枚のみです。そのため、少しでもお隣さんに迷惑をかけてしまうような外構作りをしてしまうと、トラブル発生の原因になります。
例えば、境界付近に植栽を植える場合、枝葉が隣りの敷地に入らないように植える必要があります。隣近所に住んでいる方の邪魔になるばかりではなく、落ち葉や折れた枝の飛散し、さらには害虫の問題があるからです。枝葉の広がる樹木は、境界から少し離して植えるようにしてください。
特に、季節ごとに葉を落とす落葉樹を植える場合は注意が必要です。少し離したとしても、風で葉が舞ってしまうため、境界付近には落葉樹を植えない方が無難です。
ただし、樹木は成長し続けるため、将来的に隣りの方に迷惑をかけてしまうような植物は植えないようにしましょう。植栽は色々な種類があるので、デザイン性と将来性の両方を考慮して植えるようにしてください。
隣近所に許可をとる
周り近所のことを考えたエクステリアのプランを考えたとしても、都心部などの密接した空間では、限界があります。どの家も寄り添うように住宅が隣接しているからです。
そこで、どうしてもお隣さんに多少の迷惑をかけてしまう可能性がある場合、工事を行う前に許可を取るようにしてください。これを行うことで、トラブル発生を事前に防ぐことができます。
例えば、敷地の限られた都心部の庭に落葉樹を植えたい場合、事前にお隣さんへ一言挨拶しておく方が無難です。落ち葉が舞っても隣近所に迷惑がかからないとしても、これを行っておくかどうかで今後のトラブルを未然に防げる確率は大幅に上がります。
「わざわざ迷惑をかける前にお願いをするのはちょっと……」という方は多いです。ただ、ハッキリ言いますが、このような考えをする方は庭に落葉樹を植えない方が良いです。人として最低限のマナーを守れない方は、必ずトラブルを起こすからです。
そもそも、「葉っぱ一枚も隣近所に落とさない」というのは不可能です。あなたが最低限のマナーを守っているのが分かれば、故意に文句を言ってくるようなことはまずありません。もし、ご近所トラブルで不安なことがあるのであれば、エクステリア工事を行う前に外構専門業者(エクステリア業者)に相談しておきましょう。
このページで述べてきた通り、小さなことでもトラブルに発展する可能性があります。しかし、少し気を使って事前に対処しておけば全く問題ありません。大切なのは「最低限の常識」です。あなた自身のことを考えるのはもちろんのこと、近隣住民のことも考慮して外構プランを考えてください。