外構工事(エクステリア工事)のプランを考える際、デザインや機能性はもちろんのこと、自然環境にも適用した外構を目指さなければいけません。見栄えも良く、毎日使用しても苦にならないエクステリアを作り出すことができれば、10年後以降もストレスを感じることなく使用できます。
ただし、あなた自身のことばかりを考えて外構プランを立ててしまうと、周り近所に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。この場合、後にトラブルの発展する方は多いです。
例えば、近年では地球温暖化が騒がれています。特に夏の場合、暑い上に強烈な湿気に耐えなければいけません。日本の夏ほど始末に負えない季節はなく、私たちはその暑さをエアコンによって克服しています。ただ、室内が快適になる代わりに、室外、特に近隣にとっては実に不快のもとになっています。
室外機によって熱気が外に吐き出され、耐えがたい暑さが増すからです。もし、これがお隣さんの庭に直接当たるようなことがあれば、文句をいわれても仕方がありません。実際に、「エアコンの室外機が原因でラブルに発展して近所間の仲が悪くなった」という話は多いです。
そこで、周り近所と上手に付き合っていく方法を以下にまとめました。これを学ぶことで、ご近所間でトラブルに発展する可能性が低くなります。
室外機を設置するときのポイント
前述の通り、お隣さんの庭に直接当たるような場所は避けなければいけません。また、隣近所の庭に直接熱風が入らないとしても、裏庭や物干し場に向けてしまうと、迷惑になります。
ただ、都心部のように住宅が密集した地域の場合、隣近所の庭に向かって室外機の排気口を向けて設置しなければいけないケースは多いです。
そこで、エアコンの室外機の前に温風を遮るフェンスを設けるようにしましょう。そうすることで、熱風が直接お隣さんの敷地に吹き付けることがなくなります。あるいは、エアコンの配管を延長して、室外機を道路側に移動させる手段もあります。
ただ、面している道路に通行人が多い場合、通行人から苦情が入ることがあります。その際は、エアコンの専門業者に依頼して、二階などに室外機を設置する方法を選んだ方が無難です。
相手の気持ちになって考える
あなた自身のことばかりを考えて外構プランを立ててしまうと、周り近所に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。要は、「自分よがりのエクステリア工事を行っていけない」ということです。
隣近所に住んでいる方の気持ちになって外構工事を行うと、さまざまなことに気付かされます。
例えば、あなたは天気の良い休日、ウッドデッキでビール楽しむことにしました。設置された椅子へ腰かけた瞬間、庭先に向けて設置された隣家の室外機から、不快な騒音と共に熱風が襲いかかってきたらどうでしょうか。
直接文句をいえる方であれば、改善を要求できます。しかし、大半の方は「ご近所付き合いもあるから……」という理由で我慢してしまいます。その結果、口にできない分、ストレスはたまる一方です。
もし、このような状況があなたに訪れたらどうでしょうか? 自宅の庭でリラックスしてくつろぐどころか、ストレスの原因になりかねません。
本来であれば、外構専門業者(エクステリア業者)が気を配らなければいけないポイントですが、世帯主であるあなたも注意すべき内容です。些細なことでも積み重なれば、必ずあなたのもとへ返ってきます。
ただし、早い段階で気付いて適切な処置をしておけば問題ありません。できれば初めから対策を取っておきたいところですが、確認次第すぐに対処するようにしてください。
このように、相手の立場になって初めて見えてくることはたくさんあります。エクステリア工事を行う際は、必ず周り近所のことを考慮した外構プランにしましょう。そうすることで、ご近所付き合いも上手くいき、他人に迷惑をかけることなく日々の生活を送ることが可能になります。