外構工事(エクステリア工事)を行うためには、あなたの思い描く理想をまとめ上げ、その内容を実際に形にしてくれる外構専門業者を見つけ出さなければいけません。
しかし、業者を探す前に、あなたが望んでいるエクステリアの内容が分からなければ、外構業者も適切な提案ができません。庭づくりの第一歩はイメージ作りから始まります。イメージが決まっていないと、工事の様式やデザインを決めることすらできないからです。
また、エクステリアはマイホームを購入するのと同じように、一生に一度の大きな買い物です。家族全員が過ごしやすい空間になるように、何度も家族会議を行うようにしましょう。さまざまな内容をかき集め、あなたを含めた家族全員が明確なイメージを持ち、意見を出し合うようにしてください。
ただし、周りを見渡しても、大半の方が外構工事を一度しか行ったことがありません。あるいは、経験されていない方が大半です。そのため、知り合いから工事のアドバイスを受けようとしても、十分な情報を集めることができません。このこともあり、エクステリアに対するイメージを膨らませるのは至難の業です。
そこで、このページでは門周りや庭に関する情報収集の方法を詳しく述べていきます。情報収集の方法を知った上で実践すれば、イメージが膨らみ、あなたが望んでいる外構が明確に見えてきます。そして、工事内容や業者選びなど、エクステリアに関わる全ての過程をスムーズに進めることができるようになります。
情報収集を行い、エクステリアのイメージを明確化する
庭づくりの情報を集める際は、エクステリア関連の出版物やインターネットを見たり、外構専門業者のショップや展示場、あるいはイベントなどに足を運んだりすると良いです。実際に、あなたの目で見たり聞いたりすることで、よりリアルなイメージが沸き上がり、理想とする庭づくりが明確化されていきます。
例えば、以下のような内容の候補を挙げるだけでも、あなたが「エクステリアに何を求めているのか?」ということが分かります。
・家庭菜園のできる庭が欲しい
・のんびり読書を楽しめる庭が欲しい
・ペットとのんびり過ごせる庭が欲しい
・友人を招いてパーティを開ける庭が欲しい
・休日はバーベキューを楽しめる庭が欲しい
・夜はロマンチックにライトアップされる庭が欲しい
……
箇条書きにして書き出してみることで、理想の庭のイメージが浮かんできます。また、書き出した資料があれば、エクステリア業者とのヒアリングに役立ちます。庭づくりのプロでから見れば、あなたがどのような外構を望んでいるかを読み取ることができるからです。
なお、あなたの望んでいる庭で、「家族でどのような時間を過ごしたいのか」ということや、「住宅の間取りとのつながりをどのように持たせるのか」といった生活イメージを関連させることも大切です。駐輪場や物置の配置など、10年後も見据えてイメージを持つことが重要です。
生活スタイルに合わせた庭づくり
イメージがある程度まとまったら、それを実現させるためのエクステリアのスタイルを決めます。外構のスタイルは大きく分けて3種類あり、以下のようなものになります。
オープンスタイルについて
オープンスタイルの門や庭は、囲まれていないため、開放感があります。庭を広く使うことができる上に、塀やフェンスの工事を行わない分、低コストで施工可能です。さらに、周り近所や通行人から庭が見えるため、不審者がいればすぐに見つけることができます。
つまり、「防犯性に優れている広い庭を低コストで造ることができる」ということです。
ただ、誰からでも庭や家の中を覗くことができてしまうため、プライバシーに配慮する必要があります。部屋の間取りを考えずにオープン外構を採用してしまうと、プライベート空間であるリビングですら人目が気になり、くつろぐことすらできなくなります。
工事費用が安いからといって、安易に採用せず、あなたの生活スタイルと建物の間取りを考慮した上でオープン外構を採用するようにしましょう。
セミオープンスタイルについて
門柱や塀、あるいはフェンスで部分的に境界を造り隠すことで、プライバシーを確保しながら開放感のある庭づくりができます。さらに、防犯性もかねているので、近年ではセミオープンスタイルを採用するご家庭が増えています。
オープンスタイル(防犯性に優れている)とクローズドスタイル(プライバシーが高い)の良い点をバランスよく取り入れているため、デメリットの少ないエクステリアとしても人気を博しています。
ただし、オープンスタイルとクローズドスタイルそれぞれのメリットが半減した外構ということは覚えておいてください。もし、防犯性かプライバシーのどちらかを優先したい場合、エクステリア業者とのヒアリングの際に相談してみましょう。
クローズドスタイルについて
敷地内を塀やフェンスで完全に囲むスタイルになります。プライバシーは高く、重圧感や建物との一体感を演出できます。要するに、「建物全体が風格のある見栄えのエクステリアになる上に、確立されたプライベート空間を独り占めできる」ということです。
ただ、外構工事を行う場所が広範囲になってしまうため、他のスタイルに比べて多額の費用が必要です。また、周りを全て囲ってしまうため、不審者や泥棒に侵入されてしまうと、周り近所の方や通行人に気付いてもらうことができません。
ホームセキュリティなどに加入する必要性が出てくるため、エクステリアのメンテナンス費用に加え、防犯にもお金がかかります。
エクステリアのスタイルを決める際は、値段はもちろんのこと、プライバシーや防犯性まで考慮して決めると良いです。そうすることで、必要な費用や妥協しなければいけないところが明確になります。
このページで述べてきた通り、情報収集を行うことでイメージが膨らみ、門周り庭づくりに必要な情報の大半が明確化されていきます。あなたが導き出した内容を元に、それを実現してくれる優良な外構専門業者を選び、思い描く理想を形にしてもらいましょう。