外構工事(エクステリア工事)が完成しからといって、それで庭作りが終わるわけではありません。引き渡しが完了した後も、きちんとメンテナンスを行い、数十年先も付き合っていかなければいけません。
また、デザインや機能性に満足していても、その他のことで悩みを抱えている人は多いです。
特に、猫の糞や尿で悩んでいる方はたくさんいます。猫は一度居ついてしまうと、あなたの家を縄張りにしてしまいます。猫よけの道具は無数に売られているのですが、猫の習性を理解した上で使用しなければ意味がありません。
そこで、猫の糞や尿で悩む前に対策を取るのはもちろんのこと、今現在、猫で悩まされている方も猫除けの方法を知る必要があります。このページでは、猫の習性と対処法について詳しく述べていきます。これを学ぶことで、猫に悩まされる生活とは無縁のエクステリアを作り上げることができます。
猫の習性を知る
猫よけをする際に、絶対に無視できないのが、猫の習性である「縄張り意識」です。
猫は日常生活の中で、餌場(えさば)やトイレ、あるいは昼寝などの場所を決めてあり、一定のルートで行動します。猫はテリトリーを主張するために、尿をかける行為(マーキング)をすることはよく知られています。猫の糞や尿で悩まされる理由はここにあります。
多くの方が誤解しているのは、「猫は砂場は好きだから糞をするんだ」ということや、「ふかふかの芝生が好きだから、いつも同じ場所にいるんだ」ということです。たしかに、両方とも猫が好む場所ですが、実際は違います。
つまり、猫はその場所の「砂や芝生などの状態が好きだから」糞をするのではなく、「その場所をトイレと決めているから」糞をする傾向が非常に強いのです。
ただ、ほとんどの方はこのことを知らないため、猫が糞や尿をする場所をコンクリートにしたり匂い消しをまいたりします。しかしいくら猫が嫌がる材質や匂い消しを使用したとしても、すぐに慣れてその場を利用し続けます。
あなたが思っている以上に、猫の場所に対する執着心は強いです。何度追い払ったとしても、その環境になれてしまえば、あなたがいない時間を狙って必ず戻ってきます。
ここで重要なのは、「糞をされるからといって、土であれコンクリートであれ、その場所の素材(質)を変えても被害が完全になくなるとはいえない」ということです。猫よけ対策を行う前に、これだけは覚えておいてください。
ただし、糞や尿をされたところは常にきれいにする必要があります。また、匂い消しをまくのも有効な手段です。決して効果が無いわけではありません。
あなたの家に居ついた猫は、一度や二度では諦めないので、根気強く対処していく必要があります。効果が無いから諦めるのではなく、さまざまな匂いを放つものや猫除け対策を行い続けることを意識しましょう。
ただ、一日中付きっ切りで猫の相手をしているわけにはいきません。また、猫アレルギーの方の場合、対処するにも猫に近づくことすらできない方もいます。
そこで、猫を自動的に追い払ってくれる装置を設置することをお勧めします。置いておくだけで猫を撃退することができます。
猫の嫌いな音を出す装置を設置する
猫に糞や尿をさせないためには、徹底的にしつけを行う必要があります。先に述べたように、一度や二度追い払っただけでは、猫は必ず戻ってきます。
しかし、きちんとしつけを行うことができれば、「ここでトイレをするのは危険だ」と思うので、諦めずにシツケをし続ける必要があります。
ただ、野良猫の場合、シツケを行うのは非常に困難です。
そこで、「ガーデンバリア」と呼ばれる道具を使用することをお勧めします。ガーデンバリアは、人間には聞こえない周波数の超音波を発する機械です。
お子さんや耳の良い人であれば、キーンと音が聞こえるかもしれませんが、大半の方には聞こえない音なので、近所迷惑になることはありません。
猫の聴覚は、人の8~20倍といわれているほど発達しているので、これを利用して猫を脅かします。猫の動きを赤外線で感知して、その都度猫にしか聞こえない超音波(車のクラクション並の音)を発して猫を追い払います。
ただ、超音波と聞くと「人体に有害なのでは?」などと心配される方がいます。しかし、そうではなく、美顔器や歯ブラシなど、医療現場でも応用されているような人体や環境にも無害な性質の超音波を使用するので安心です。
なお、ブザーでは「ド」であれば「ド」の音を発することしかできません。しかし、ガーデンバリアなら猫が嫌がる周波数を「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」のように、しかもこれらをランダムに発します。は焦られる超音波が単調でないため、音になれる確率は最小限に抑えることができます。
つまり、ガーデンバリアはあなたに代わって、お庭やガレージに常駐して悪さをしにくる猫を、休みなく徹底的に追い払ってくれるということです。猫がくるたびに嫌がる音を出すので、これがシツケになり、やがて猫も諦めるようになります。
このページで述べてきた通り、猫は一度あなたの庭を縄張りに決めてしまうと、追い払うのは難しいです。根気強い猫に対して、あなたも根気強く対処し続け、ストレスのないエクステリアを目指してください。