>>「下請けから抜け出したい!」「いいものを作りたい!」と考えている外構業者を募集中
猫の手も借りたいという言葉があるように、仕事が忙しくなると誰かの助けが必要になります。これは、外構工事(エクステリア工事)を含めた建設業に限らず、全ての職業にいえることです。
工場やティッシュ配りなどであれば、派遣会社に登録することで労働者を借りることができます。
しかし、建設業の場合、素人が現場に来ても使い物になりません。穴を掘ったり、重いものを運んだりする程度の作業であれば多少は役に立つものの、専門知識や経験が無ければその場にいても邪魔なだけです。
そこで、専門の技術を持った職人を派遣する「人工出し(にんくだし)」というサービスを行う業者がいます。人工出しは、自社で仕事を請け負うわけでなければ、下請けとして工事を任されるわけでもありません。派遣会社のように、必要な日に求められる人数を貸し出すのが主な仕事です。
人工出しとは
建設業では、仕事の種類を「請負」と「常用」と呼ばれる2種類の分野に分けることができます。
請負とは、一般のお客様や国から一つの現場を一式全て任されることを指します。例えば、あなたがエクステリア工事を依頼するとき、契約を結ぶのが請負業者です。一つの工事に100万円かかるとすれば、請負はその金額の中で仕事をこなす必要があります。
このとき、ハウスメーカーやホームセンターなどは仕事を請けても自社で施工することはありません。工事自体は提携している業者に丸投げして、自分たちはお客様の対応をしたり管理をしたりします。
なお、初めに工事を請け負う会社のことを「元請け」と呼び、その仕事をこなす業者を「下請け」といいます。
一方で「常用」とは、請負が一つの現場をまとまった金額で契約するのとは異なり、「一日いくら」という形で仕事をします。必要な時に呼ばれるため、建設業界では「応援」とも呼ばれます
つまり、常用とは一日単位で呼ばれる派遣のような存在です。常用の金額は地域や現場、さらには技術力で大きく異なります。
常用の人数を数えるとき、「人工(にんく)」という表し方をします。その数が増えるごとに、「1人工」「2人工」「3人工」といったように増えていきます。また、常用一人に支払う一日分の費用のことを「常用単価」と呼びます。
例えば、常用単価が2万円だとします。応援を2人呼ぶ場合、2人工必要になるため、「2万円 X 2人 = 4万円」の人件費が必要になります。
このように、人工を現場に送り出すことを専門としている業種のことを、人工出しと呼びます。
また、前述の通り、建設業は専門知識と経験が無ければ使い物になりません。そこで、業種ごとに人工出しが存在していて、現場に入った瞬間に活躍できるようになっています。
例えば、ペンキ塗りには塗装職人を、水道工事には管工事に特化した技術者を派遣する人工出しがあります。即戦力になるため、人工出しを使用する会社は多いです。
なお、人工出しの収益源はシンプルで、人手不足の現場に人材を派遣した分だけ、会社に売り上げが入る仕組みです。
人工出しで利益を出すには
従業員に常用単価をそのまま支払っては、会社の利益が出ません。そのため、1人工と社員に支払う給料の差額で儲けを出します。
例えば、先ほどの同じように常用単価が2万円の場合、従業員に一日当たり1万円の日当を支払えば1万円の利益になります。つまり、人数が増えるほどに人工出しは儲かります。
そのため、人工出しで独立しようと考える職人は多いです。たとえ自分自身は仕事ができないとしても、職人と仕事さえ集めれば誰でも簡単に始めることができるからです。
ただ、雇っている技術者が低能な場合、業者に呼ばれなくなってしまう可能性があります。そうなると仕事がなくなってしまうため、会社を経営していくのは難しくなります。人工出しで成功するには従業員の技術力が鍵になります。
しかし、腕の良い職人は常用ではなく、「請負をしたい」と考えている人が多いです。1日いくらという考え方の常用とは異なり、自分の頑張り次第で日当が何倍にもなるからです。
そのことから、人工出しの会社に雇われている技術者の中で「一流」と呼ばれる方は少ないです。それどころか、「一日いれば給料がもらえる」と考えている人もいるので、とても現場を任せられるような人がいないのが現実です。
ただ、エクステリア業者の中には、仕事を取って来た後は、施工全てを人工出しに丸投げする会社もあるので注意が必要です。一人や二人の応援を頼むのであればまだしも、現場を仕切る人間がいなければ良い構造物を造ることはできません。
そのため、あまりにも人工出しを多用する業者は危険です。ただ、外構専門業者が応援を頼んでいるかどうかは素人では分かりません。たとえ聞いたところで、教えてくれなかったり嘘をつかれたりしてしまう可能性があるからです。
外構工事を行う際は、業者選び一つで構造物の品質が左右されてしまいます。優良業者を探し出すためには、実績がある会社や信頼のおける人に紹介してもらうようにしましょう。
>>「下請けから抜け出したい!」「いいものを作りたい!」と考えている外構業者を募集中