購入するマイホームが注文住宅の場合、間取りやデザインをゼロから決めることができます。また、外構工事(エクステリア工事)にもこだわりを持つことで、建物はさらに魅力的になります。
例えば、住宅の外壁をレンガ調にした場合、塀や門扉もレンガ積みにすることで、統一感を出すことができます。
また、洋風の住宅であれば洋式外構を、和風の家であれば和式の庭を採用することで風格のある外観を演出することが可能です。
しかし、購入する土地によっては、エクステリアのデザインを他の家と統一しなければいけないことがあります。
外構のデザインを統一しなければいけない物件
例えば、一つのハウスメーカーが管理している分譲地(一つの大きな土地を区切って販売される住宅地)の場合、同じ構成の外構工事をしなければいけない場所は多いです。
一社が建物から庭を管理することで、見ごたえのある住宅密集地にすることができるからです。
これを行うことで、担当したハウスメーカーの魅力が増し、お客様に好印象を与えることができます。
また、エクステリアのスタイルを統一することにより、設計費を削減できる上に材料を共有できます。そのため、オーダーメイドで庭造りを行うよりも工事費用が安いという特徴があります。
ただ、エクステリアのデザインを同じにしなければいけないということは、「あなた好みの庭を造れない」ということに直結します。そのため、モダンな庭や美しい洋風の外構工事にしたいと考えても、その理想を叶えることはできません。
また、仮に「外構はお金をかけずにシンプルに砂利だけを敷きたい」と考えていたとしても、それは不可能です。個々の住宅の美観で考えるのではなく、分譲地自体の見栄えを意識しているからです。
つまり、「エクステリアにお金をかけるつもりがなくても、外構工事のプランが決められている場合、それに従わなければいけない」ということです。
そのため、購入する土地には十分に注意する必要があります。特に、「家作りの計画をはじめから最後まで考えたい」という方に外構のデザインが決められている分譲地は不向きです。エクステリアのプランが決まっているかどうかは、土地を販売している会社に尋ねれば教えてくれるため、事前に確認しておくようにしましょう。
一方、庭のデザインが決められていても気にしない方の場合、外構のスタイルを統一する分譲地はお勧めです。
周りの家の庭の構成と同じなので、引け目を取ることが無い
最初からエクステリアのスタイルを考えるとなると、何度も打ち合わせをしなければいけません。また、外構について無知の状態では外構専門業者(エクステリア業者)のいいなりになりかねないので、雑誌やインターネットで庭造りについて勉強しておく必要があります。
さらに、エクステリアはデザイン力で見栄えが大きく異なるため、業者の提案力やセンスが求められます。そのため、理想とする庭を思い描いたとしても、実際に施工してみると見栄えが悪いエクステリアになってしまうことは多いです。
その点、外構のデザインが統一されている分譲地の場合、周りの家と同じ庭です。見劣りすることが無いため、引け目を感じることはありません。
また、同様のスタイルの庭なので、ご近所さんとの間に親近感が生まれます。ひいきされるようなことが無いため、近所付き合いをしやすいメリットがあります。
さらに、庭の使い勝手や活用法などを共有できるため、地域ぐるみで住み心地を追求することができます。
「周り近所と同じエクステリアでも構わない」という方であれば、外構を統一するルールがある分譲地の購入を検討してみましょう。
このページで述べてきた通り、場所によっては外構のデザインが指定されている場合があります。そのため、あなた自身が思い描く理想に近づけるように、慎重に土地選びをするようにしてください。