お客様から外構工事(エクステリア工事)の相談を受ける際、多くの方が「予算がない」と話します。
そのため、駐車場や玄関回りなど、最低限のエクステリア工事しか行うことができません。その結果、ありきたりなデザインの庭を作ることしかできず、味気ない外観になってしまいます。
特に多いのが、庭全面をコンクリートにしてしまうケースです。
たしかに、施工直後は真っ白なコンクリートが建物の存在感を引き立ててくれるため、一時的に見栄えのある外観を手に入れることができます。
しかし、コンクリートは雨や風などを直接受ける過酷な自然環境の中で、少しずつ風化していきます。特に、雨水が直接当たる場所、あるいは水の流れ路になる場所は黒ずみ、月日と共に見た目は変わっていきます。
そのため、コンクリートのみの外構では将来的に寂しい見栄えになってしまいます。
そこで、コンクリートだけでエクステリア工事を完了させるのではなく、石張りやタイル張りなどのアクセントを入れることをお勧めします。天然石などを塀やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)に採用するだけで、同じ工事内容でも見違えるような外観を手に入れることができます。
石張りやタイル張りを取り入れ、見栄えを華やかにする
右の写真のように、エクステリアに石張りを採用することで、他の家の庭と異なる魅力を演出することができます。
また、自然石は年月が経つにつれて味が出るため、10年、20年先も楽しめる外構です。さらに、雨に濡れると庭の表情が変わるため、味わい深い庭になります。
ただ、石やタイルは職人が一つ一つ手作業で貼りあわせていくため、庭全体を施工するとなると莫大な費用が必要になります。
そこで、石張りやタイル張りを庭全体に採用するのではなく、駐車場やアプローチの一部に取り入れることをお勧めします。
例えば、駐車場の工事を行う場合、タイヤが乗る部分のみをコンクリートにします。コンクリートは材料の中で高額な部類に属するため、使用する量を減らすだけで他の工事に予算をまわすことが可能です。
そこで浮いた材料費を石張りやタイル張りにまわすことで、オシャレなエクステリアを低価格で実現することが可能になります。
このように、石張りを庭全体に行わなくても、一部に採用するだけでワンランク上の外構になります。周りの家の庭と比べても、自信を持って自慢できるエクステリアです。
また、予算に余裕がある場合、アプローチなど人が歩く場所のみを石張りにしても良いです。
歩かない部分を砂利にするなどして、費用をかける場所とそうでないところを分ければ、値段が一気に上がることを防げます。
ただ、石やタイルを綺麗に貼りあわせるには高度な技術が必要とされます。そのため、工事を依頼する業者を適当に選んでしまうと、思い描いているような仕上がりにはならないので注意が必要です。
エクステリアの仕上がりは職人の技術力が顕著に表れるため、慎重に業者選びをしましょう。
また、同じような工事内容をハウスメーカーに依頼したとしても、高額な見積書を提出されてしまいます。工事費用とは別に、20~40%もの中間マージン(手数料)が乗せられているからです。
また、最初に住宅メーカーから提案してもらったエクステリアプランに変更を加えると、価格が高くなる傾向があります。
そのため、見栄えの良い外構を実現させるためには、外構専門業者(エクステリア業者)に依頼する必要があります。
「高品質なエクステリアを低価格で実現したい」と考えるのであれば、あなたのことを第一に考えてくれる業者を見つけ出しましょう。そして、予算内でワンランク上の外構を提案してもらい、何十年先も自慢し続けることができる庭を手に入れてください