外構工事(エクステリア工事)を行うほとんどの方が、庭に芝生を貼りあわせています。エクステリア工事の中でも、芝生を採用した工事は安価にて施工できるからです。
ただ、芝生を貼りあわせて低価格で見栄えのある外観を造りだすことができたとしても、手入れ方法を知らなければ意味がありません。一般住宅の広さの土地であれば、芝のメンテナンスを業者に依頼する方は少ないです。そのため、あなた自身で手入れ方法を学び、管理を続けなければいけません。
そこで、芝生の健康状態を保つための手入れの基本を紹介します。芝刈りや水やり、施肥(せひ:肥料を与えること)など、3つの項目に分けて詳しく解説していきます。これを学ぶと、業者に管理を依頼しなくてすむため、管理費用を削減できる上に、いつまでも青々しい芝が生える庭を保ち続けることができます。
芝刈りの基礎知識
まず、芝には種類があることを覚えておいてください。日本芝や西洋芝といったように、主に2種類に分かれていて、それぞれ無数に種類が存在します。
日本芝の場合、5~10月、西洋芝は3~11月の間に月に1~3回、成長具合に応じて刈り込みます。頻繁に刈り込むことによって芝に刺激を与え、密な芝にすることが目的です。できれば月に1回は芝刈りを行うように心がけましょう。
芝刈りは芝刈り機を使用するのが一般的です。値段は5千円~数万円のものがあり、手動や電動、あるいはエンジンを搭載した芝刈り機まであります。
一般住宅であれば、刈り込みの高さは3cm程度が一般的です。刈り込みをせずに放置してしまうと、どんどん背が高くなっていきます。茎の部分も伸びてくると、その茎を刈ってしまうことで芝がかれてしまう恐れがあるため、注意してください。
芝の茎を刈り上げてしまうことを「軸刈り」と呼び、芝にとっては良くありません。
もし、伸びすぎた芝を刈る場合、いきなり短くするのではなく、徐々に短くしていくようにしましょう。そうすることで、芝を傷めることなく刈り上げることが可能です。
水やりについて
コウライシバなどの日本芝は乾燥に強いので、夏に晴天が続いて乾燥がひどいときくらいの水やりで問題ありません。葉が丸まってくると乾燥している合図なので、ホースを使用してたっぷりと水やりを行いましょう。
一方、西洋芝は乾燥に弱いので、雨が降らなければ、夏は毎日でも水やりを行う必要があります。
季節にもよりますが、植えたばかりは2週間ほど、毎日夕方以降の涼しい時間帯に散水を心がけてください。
また、芝が完全に根付くまでの間は、なるべく芝生の上を歩かないようにしましょう。最低1か月乗らずにいれば大丈夫です。
もし、「毎日水やりをおこなう時間がない」というのであれば、先に挙げた日本芝を採用することをお勧めします。文字通り、日本の芝なので既に環境に適しています。極力手入れを行わないようにするのも、庭作りでは大切なことなので、芝の種類についてエクステリア業者に尋ねてみましょう。
施肥について
日本芝と西洋芝は同様に、月一回の施肥(せひ:肥料を与えること)を行います。日本芝の場合は4~8月に月一回、西洋芝の場合は3~6月と9~12月に月一回ずつ肥料を与えます。
固形タイプの肥料から液肥(液体の肥料)まであるので、あなたの家の芝に適した肥料を選ぶようにしましょう。施肥を行う際、撒くときにムラができないように、少量ずつ均一に撒くのがポイントです。肥料が多すぎてしまうと、育ちすぎて芝刈りが大変になるため、適度な均一状態になるように心がけてください。
芝の管理はあなたが思っているよりも簡単な上に、低価格でメンテナンスを行うことができます。きちんと手入れを行っていれば、芝は枯れることなく成長し続けるので、半永久的にあなたのエクステリアを華やかに彩ってくれます。
手入れを面倒くさいと思わずに、積極的にメンテナンスを行って、見栄えのある外観を保ち続けてください。