外構工事(エクステリア工事)を行う多くの方が、庭にウッドデッキを設置します。都心部のような場所であっても、リビングの延長としてウッドデッキを活用すれば、手軽にアウトドア感覚を楽しめるからです。
近年では、プラスチック製などの人工木のものも発売されています。定期的なメンテナンスをさほど必要のないタイプのものなどもあり、人気を博しています。しかし、天然木のウッドデッキも、メンテナンス次第で20年、30年と長持ちします。手入れ次第では、人工木のウッドデッキよりも寿命が長くなるのです。
逆にいえば、雨や風、あるいは気温の変化などで気付かない間にウッドデッキは劣化してしまいます。そのため、手入れを怠っている天然の木で作られたウッドデッキは、10年程度でダメになってしまいます。
木材は雨の日には水分を含んで膨張し、晴れた日には乾燥して縮みます。これが繰り返されていくうちに、木にひびが入り、中から腐ってしまうことに繋がります。
このことを知らずにウッドデッキを使用し続けてしまうと、床が抜けたり手すりが割れたりしてしまう可能性がでてくるため、大変危険です。
そこで、「ウッドデッキを家に設ける計画がある」、または「既に設置してある」という方はメンテナンスの方法を知る必要があります。このページでは、ウッドデッキのお手入れの方法を詳しくまとめました。
ウッドデッキの手入れ方法
ウッドデッキのメンテナンスと聞くと、「専門的なことをするのですか?」と疑問を抱く方がいます。しかし、ウッドデッキの手入れは簡単なので、誰でもできます。
まず、砂ぼこりをこまめに取りましょう。表面に溜まっているゴミを取り除くのはもちろんのこと、板の間に詰まったほこりも、先の細いものを使って取り除きます。砂ぼこりを放置しておくと、木材の乾燥を進めることになるからです。
また、ホコリの中には腐朽菌(ふきゅうきん:木材を腐らせる菌類の総称)が含まれているため、木を腐らせることがあります。砂ぼこりを掃除するタイミングは、一週間に一回程度行うようにしましょう。
次に、四季が変わるごとにデッキブラシなどで軽くこすり、水で洗い流します。汚れがひどい場合は、中性洗剤などで洗うと良いです。季節の変わり目に行えばよいので、一年に4回行うようにしましょう。
なお、日陰や湿気の原因でコケのようなものが生えてきたときは、同様にデッキブラシでこすって落とせば問題ありません。
実は、ウッドデッキの日頃のメンテナンスはこれだけです。あとは、1~2年に一度、定期的に塗り直せば長持ちします。ウッドデッキの塗り直しに使用する塗料は、ホームセンターに行けば必要な道具が全てそろいます。もし分からない場合、店員さんに尋ねてみれば揃えてくれます。
ただし、ウッドデッキは正しい使い方をしなければ、こまめに手入れをしても長持ちすることはありません。
ウッドデッキの使い方
ウッドデッキの使用方法として、毎日バーべキューを行う方はまずいません。大半の方は、植木鉢やプランターなどを設置して、ガーデニングを楽しむ方が多いです。
ただ、底面は通風が無いため、長い間同じ場所に置いていると、水やりによって湿気をおびてしまいます。すると、汚れがたまり、気付かない間に腐食してしまうことはよくあります。ウッドデッキでガーデニングを楽しむ際は、定期的に位置を移動するだけではなく、台に乗せるなどして、底面の通気性を確保するようにしましょう。
ウッドデッキでよくある劣化を示すサインは、他にもあります。天候の変化によって伸縮を繰り返した木材は、ひびや反りなど形状に変化が表れます。木材が反り返ると同時に、釘やねじも浮いてきます。これをそのまま放置してしまうと、躓いたり踏んで怪我をしたりしてしまいます。
そのため、見つけた場合はすぐに金づちなどで打って戻すようにしてください。
このページで述べてきたように、ウッドデッキのメンテナンスや使用方法は難しくありません。こまめに手入れをして、破損している部分などがあれば、すぐに直せば長持ちします。いつまでも快適に使用できるように、大切に扱うことを心がけましょう。