外構工事(エクステリア工事)で設置したウッドデッキは、定期的なメンテナンスが必要です。
手入れを怠ってしまうと、木材が腐ったり、木材の形状変化によって釘やネジが飛び出したりして危険です。
たとえ防腐剤を塗ってあるウッドデッキを設けたとしても、365日もの間に雨や気温の変化、あるいは季節の移り変わりの影響を受けてしまいます。
そのため、最低限の手入れを行わなければ、防腐剤が染み込んでいる木材であってもすぐに腐ってしまいます。
ただし、メンテナンスといっても、普段は砂ぼこりをはらったりデッキブラシなどを使用して水洗いをしたりすれば問題ありません。しかし、紫外線や気温、天候の変化などで表面の塗装は1~2年程度でボロボロになってしまいます。すると、天然木を使用しているウッドデッキは腐食しやすくなります。
そこで、定期的に保護塗料を塗り替えすることをお勧めします。このページでは、ウッドデッキの保護塗装について詳しく述べていきます。塗装に適切な季節やお勧めの塗料、さらには塗装の手順なども紹介していきます。お庭にウッドデッキを設ける予定がある、またはすでに設置してある方は、以下の内容がメンテナンスに役立ちます。
塗装を行うタイミング
木材の保護塗装を行う場合、1~2年の間隔で定期的に塗り直すことが大切です。常に保護塗料で木材の表面を覆うことで、ウッドデッキの耐久性が向上し、木材の腐食を大幅に遅らせることができます。
塗り替えを行う時期は、あなたが住んでいる地域の気候により変動します。ウッドデッキの表面をよく見て、塗装面が部分的にはげてきて、木地(きじ:木材の地肌)が表面に出てきたときが再塗装の目安となります。
なお、購入してから最初の塗装は、早め(半年後など)に行うと耐久性が向上するものもあります。そのため、設置した事業者にあらかじめ確認しておきましょう。
保護塗装を行う季節は、雨が少なく、暖かい季節に行うのがベストです。できれば、梅雨が明けた夏の間に行うと良いです。使用する保護塗料は、通気性があり、かつ撥水効果のあるものを選んでください。ホームセンターなどに行き、「外部用の木材保護塗料」と記載されている塗料です。
実は、木には呼吸作用があり、伐採して木質材料となったウッドデッキの状態でも、依然として呼吸をつづけています。そのため、ペンキやニスのように塗膜を作るタイプの塗料を用いることは避けましょう。塗膜が木の呼吸を妨げてしまうからです。
呼吸をしにくくなると、木も窒息してしまうため、寿命が短くなってしまいます。使用する塗料が分からないときは、ホームセンターの店員さんに「ウッドデッキを塗り上げるのに最適な塗料はありますか?」と尋ねてみましょう。
そうすれば、適切なものを紹介してくれるはずです。塗装を行う際は、木が呼吸できるように塗り上げることを意識してください。
塗装の手順
ウッドデッキを塗り上げる前に、表面の汚れや前回塗装した塗料を取り除く作業を行います。デッキブラシで水洗いして、十分に乾かしてからサンドペーパーで塗装部分を研磨して取り除きます。
次に、塗料が余分なところにつかないように、窓や家の壁などをビニールなどで養生(塗装面以外の面を保護する作業)します。
最後に、マスクと手袋をして、塗料を塗り上げていきます。このとき、保護塗料を容器から出す前によく振ってください。中で塗料の成分が分離しているからです。塗料を塗る際は、急がずに均等に塗り拡げるようにしましょう。そして、できれば二回以上塗装すれば完璧です。
ウッドデッキの塗装は難しい作業ではありません。いつまでも見栄えのある外観を保つために、毎日のメンテナンスと定期的な塗り替えを行うようにしましょう。