マイホームの外観を見栄え良くするためには、建物の形や外壁の色を気にするのはもちろんのこと、庭にもこだわりをもつ必要があります。家を人に例えると、外構(エクステリア)は洋服に当たる存在だからです。そのため、エクステリア工事を行えば、住居の雰囲気を大きく変えることができます。
例えば、塀や門扉を設ければ、オシャレな上に風格あるたたずまいの家になります。
このとき、右の写真のように、マイホームと外構の柄や色を揃えることで、統一感を出すことができます。
ただし、庭を飾るのはブロックや門扉などの人工構造物だけではありません。
ガーデニングを行うことで、庭に緑を取り入れることができる上に、優しい印象を与える庭造りが可能になります。
庭に彩を与えるガーデニング
ガーデニングとは、家庭で行われる園芸の一種です。自然石や植物を活用して、庭を飾ります。
イギリスの一般家庭で広く行われており、それが日本にも徐々に浸透してきて今では多くの方がガーデニングを行っています。
和庭であっても、植栽を植えて庭を飾ることはされていました。ただし、自然の状態を表現するのではなく、人の手を加えて美観を演出するものでした。
一方、ガーデニングの場合、野山に咲く植物のように、ありのままの姿で育てるという違いがあります。そのことから、ガーデニングで飾ってある庭を「ナチュラルガーデン」と呼びます。
ガーデニングを趣味で行っている人はたくさんいます。草花を植えることで、鑑賞したり育てたりする楽しみを味わうことができるからです。
つまり、「ガーデニングは育成する喜びを味わいつつ、見栄えの良い庭を作り上げることができる」ということです。
また、植物は建物の様式に関係なくマッチするため、お好みの植栽を採用することができるのも魅力の一つです。さらに、花は季節ごとに咲く時期が異なるため、植える植物によって季節ごとに異なる見栄えの外観を堪能することもできます。
ただ、植物は生き物のため、定期的に手入れをしなければ枯れてしまいます。そのため、緑あふれる庭を保ち続けるには、相当な労力がかかります。
例えば、草花は土から栄養を吸収するため、それを助けるために施肥(せひ:肥料を与えること)を行わなければいけません。そのため、園芸センターなどで堆肥を買ってきた後、植物が植えられている土と混ぜ合わせる必要があります。
また、土が乾燥していると栄養を吸い上げることができないため、定期的に水やりを行います。植物の種類や季節によって水を撒くタイミングや回数が異なるため、それらも調べた上で散布しなければ枯れてしまいます。
これらを踏まえた上で、「ガーデニングをしてみたい」と思う場合、小さな植木鉢から始めることをお勧めします。いきなり大がかりな植栽を管理するとなると、その大変さに嫌気がさしてやる気がなくなってしまうからです。
管理を楽しみながら成長を見守れるようになれば、少しずつ規模を広げていきましょう。
ガーデニングで大切なのは、手間暇を惜しまずに楽しむことです。苦労して大きく育てた植物が花を咲かせたとき、喜びが生まれます。たくさんの草花で庭を飾り、他の家はない外観を手に入れてください。