近年では、外構工事(エクステリア工事)で照明を取り入れる方が増えてきました。ライトを設置することによって、昼と夜で違う外観を楽しめるからです。
また、ハードルが高いと思われていたガーデン・エクステリアライティング(照明)ですが、ポイントさえおさえてしまえば誰でも簡単に照明を設置することができます。
なにより、庭に明かりを設けるだけで見栄えのある外観になるため、周り近所のエクステリアに大きく差を付けることができます。
エクステリアライティングを行う際、おさえるべき3つのポイントがあります。それは、「エントランス(入り口または玄関)」「アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)」「シンボルツリー」の3つです。この3つのポイントさえおさえて照明を設置すれば、見栄えのある外観を、素人でも簡単に演出できます。
住宅の顔を美しく、印象的にする:エントランスのライティング
エントランスは建物の入り口に位置する場所なので、「マイホームの顔」といえます。エントランス照明は、帰宅したときの安心感だけではなく、よき家であるという満足感を提供してくれます。
実際に、高級なホテルや歴史のある旅館は和洋それぞれにマッチしたライティングを活用しています。夜間にエントランスへ足を運べば、特別な満足感を感じることができます。
エントランスのライティングは、表札だけではなく、石やタイル、あるいは門扉に至るまで、スポットライトで照らしてさりげない存在感を演出できます。エントランスに明かりがあるだけで、あなたの家族や来客を出迎えるあたたかい光を作ることができます。
また、光の存在は防犯作用があるため、安全面の効果も期待できます。
ただ、エントランス全体を照らすタイプの照明を採用してしまうと、安っぽい雰囲気になりかねません。エントランスにライティングを行う際は、さりげなく設置することを心がけてください。
玄関まで導く安心の光:アプローチのライティング
安全面を配慮すると、アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)にも照明を入れることもおすすめです。
特に、ご年配の方にとって、暗さは不安要素の一つです。
起伏のある階段や、飛び石などのアプローチにフットライト(足元を照らす照明)を設置することで、夜の帰宅時に「足元がおぼつかない」というストレスが緩和されます。
また、足元を照らすことで歩く路がハッキリするため、初めてあなたの家に遊びに来る方でも、迷わずにエントランスまでたどり着けます。視線の先に光を設置すると、安心感を与え、空間の広さを感じる効果を発揮します。
夜ゆっくりと眺めたい:シンボルツリーのライティング
冒頭で述べた通り、「庭に照明を取り入れる」ことを考えると、素人では「ハードルが高い」と感じてしまいます。しかし、実際はそうではなく、ライトをシンプルに設置することで、誰でも簡単に見栄えのある夜の庭を演出できます。
まずは、庭全体を照明で照らすことを考えるのではなく、シンボルツリーまたはお気に入りの樹木をライトアップしてみましょう。
このとき、植栽ごとにライティングを変えてみましょう。さまざまな方法を試しているうちに、見栄えのあるポイントが分かります。
例えば、下からスポットライトで照らしてみたり、柔らかい光を放つ照明を植栽の近くに設置したりしてみると、明かりによって植物の表情が変わることが分かります。
ただ、常緑樹(一年中緑の葉をつけている樹木)と落葉樹(冬に葉を落とす樹木)ではライティングを変更する必要があります。
落葉樹の場合、冬に葉を落とすため、一年を通して同じ見栄えを保つことができないからです。また、落葉樹は秋になると紅葉する植栽が多いため、埋め込み式の照明を採用するとライティングのやり直しが大変です。
その場合、地面にさすスポットライトであれば、簡単に器具の位置を変えることができるので、季節によって変化する樹木の表情を出しやすいです。
エクステリア工事でライティングを行う際は、このページ内で述べてきた3つのポイントをおさえましょう。そうすれば、あなたの庭は見違えるほど見栄えのある外観になります。
なお、LED照明やタイマーなどを活用して、毎月かかる管理費を最小限に抑えることも忘れてはいけません。