外構工事(エクステリア工事)を行う人の中で、大半の方は安さを求めます。特に新築を建てる方の場合、建物にお金を使いすぎてしまうため、外構工事に回す費用がなくなってしまいます。そのため、初めから予算がない状態で工事内容のプランニング行わなければいけません。
そうはいっても、あらかじめ費用の安い工事を選ぶことも可能です。中でも、既存の植栽を利用するのはとても有効な手段です。既に植えられている植物を利用することで、工事の金額を大幅に削減できます。
既存の植栽を活かす方法
コンクリートやブロックを主体とした外構の場合、「施工直後が一番見栄えのある状態」となります。ただ、これら人工構造物は、時が経つにつれて黒ずんで色あせてしまいます。
一方、植栽は時間の経過と共に、風情豊かな外観を漂わせます。新築を建てる場合であっても、見慣れている植物を活用することにより、当時の印象をそのまま残してくれる貴重な存在になります。
また、別の場所で育てられていた草木を移植するためには、手入れなどのコストがかかります。一方、既に敷地内にある植物を活用すれば移植にかかるコストは発生しません。それどころか、既存の樹木を活用することで、違和感のない風格のある仕上がりになります。
ただし、庭に植えられている植物全てを再利用できるわけではありません。見栄えのある外観にするためには、既存の植栽が活きる外構工事を行わなければいけません。既にある草木を活かすためには、コンセプトを決める必要があります。
例えば、純和風の庭を作る場合、和風外構に適さない植物は取り除かなければいけません。風情漂う落ち着いた外構の中に、南の島を思わせる観葉植物が植えられていると、ちぐはぐなイメージを与えてしまいます。
あるいは、洋風の外構の中に、日本庭園で植えられているような松が生えていたら違和感を覚えずにいられません。
和風住宅には和風外構、洋風住宅には洋風外構といったように、様式の一貫性が無ければ見劣りする外観になりかねません。植栽も同じように、植物のスタイルを最大限に活かせるような外構を目指しましょう。
ただし、有能な外構デザイナーの在籍している優良業者であれば、どのような種類の植栽であっても活かせる庭の提案を期待できます。
豊富な工事実績を持つ業者を選ぶ
どのような種類の植栽でも、デザインセンスに長けている職人さんの手にかかれば、違和感のない外構を作り上げることができます。そのためには、豊富な工事実績を持つ業者を選ぶ必要があります。
特に、過去にデザインしたことのある庭の様式が豊富な会社であるほど、優良業者である可能性は高いです。さまざまな工事パターンを知っているため、安価な工事から高額な工事まで、幅広く提案できるからです。
また、一見すると外構とはイメージの異なる植栽であっても、そのまま活用できる応用力を持ち合わせています。
このような植栽を有効に利用すると、お金をかけなくても良い場所の予算を省くことが可能になり、その分だけ浮いたお金を他へ投資できます。
例えば、和風外構に取り囲まれた和風住宅を洋風住宅に建て直すとします。多くの方は、「洋風の建物に和庭はマッチしない」と考えるため、外構も一新しようとします。そのためには、住宅の建て替え費用に加え、外構を全て作り変える予算も残しておかなければいけません。
ただ、建物作りで妥協して安い金額で住宅を発注してしまうと、粗末な外観になります。それだけは避けようとするため、建築物に多額の予算をつぎ込みます。
すると、必然的に外構工事を行うためのお金が無くなってしまいます。これが冒頭で述べた「新築工事を行う方が外構工事に回す費用がなくなってしまう理由」です。これでは本末転倒であり、建物全体の外観を象徴する外構がみすぼらしくなってしまいます。
しかし、プロのデザイナーが勤めている優良業者であれば、この問題を一瞬で解決します。
例えば、もともとある和庭の植栽を利用して、和モダンな庭を作り上げます。すると、洋風住宅に合わないはずの和テイストの外構がマッチします。活かせる植物を残し、外観に温かみを与え、コンクリートやブロックを上手に交えた和モダンな外構であれば、和風または洋風の建物の様式に対応します。
このように外構工事のプランニングを行えば、無駄な出費を極限まで減らせます。外構全体を作り変える場合に比べ、「既存の植栽を活かした外構が、なぜ大幅に工事費用を削減できるのか」を理解できます。
ここで重要なのは、値引きを期待するのではなく「無駄な工事を除外して価格を安くする」ということです。
外構工事を低価格で行いたいのであれば、工事実績を豊富に持つ優良業者に「既存の植栽を活かした庭」を依頼してください。そうすることで、工事費用をかけずとも、風格のある外構を安値で施工してもらえるでしょう。