建物の印象を大きく変える:葉の形やデザイン、密度について

建物印象

植栽を取り入れる外構工事(エクステリア工事)を行うためには、植物の種類や特性をある程度は把握しておく必要があります。これをないがしろにしてしまうと、害虫だらけの庭になったり落ち葉の片づけが嫌になったりしてしまいます。

単に植栽といっても、葉の色や形、模様、紅葉の有無、落葉の有無といったように、樹木一つ一つの特性は異なります。手入れや見栄えを考慮して、あなたに合った植栽を選ばなければ、先に述べたような嫌な思いをしてしまいます。

そこで、このページでは「植栽の葉」について細かく解説していきます。葉の特性を理解することで、建物の印象が変わります。

葉の形を活かす

樹木の葉をよく見ると、同じ形をしている葉が無いことに気が付きます。手のひらの形をした葉や卵型の葉、あるいはハート形をした葉などがあります。個性ある形をしているものが多く、好みの形を見つける楽しみがあります。

庭に植える植栽のをひきたてるためには、葉の大きさが違う気を植えたり光の当たる場所を工夫したりすると良いです。葉の形の違いを上手に活用することで、建物や庭の印象を大きく変えることができます。

例えば、平たくて細長く、先の方が細い「披針形(クリの葉)の葉」を用いることで、抽象的な印象を与えます。そのため、シンプルに整えられた空間を際立たせる役割を持ちます。

あるいは、丸型(ハクウンボクの葉)やハート(カツラの葉)型など、丸みを帯びた葉を用いることで、見る人に暖かい印象を与える効果があります。これらの木は、シンボルツリーに選ばれることが多いです。

建物の印象にマッチした葉の形を選び、一貫した見栄えのある外観を目指してください。

葉の大きさについて

建物の印象を考えてデザインを考え始めると、葉の大きさによって建物の風格が変わってきます。

例えば、ずっしりとボリューム感のある建物に用いる植栽であれば、建築物に負けないくらい大きな葉をもつ樹木を植えます。すると、建物をより威厳のある構えに見せることができます。また、大小さまざまな葉を取り入れることで、静かな空間にリズム感が生まれます。

植栽の葉は形や色だけではなく、葉の大きさによっても「私たちが受ける印象」に変化を与えます。より印象的な外構を作り上げるためには、葉の大きさまで意識しながら植栽を選ぶようにしましょう。

葉の密度の違い

コンクリートやブロックで庭を囲んでしまうと、閉鎖的な印象を与える外観になりがちです。そこで、これら人工物の変わりに植栽を活用します。すると、葉の隙間から空気や光が入り込むようになります。

また、葉の密度を調節することで、「閉じられた空間」から「開かれた空間」へと変えることも可能です。

例えば、道路や周り近所との仕切りに樹木を利用する場合、葉の密度の違いに注目してください。葉の密度が薄い樹木を用いた場合、周りの視線を完全に遮ることなくプライバシーを守れます。

一方、風や騒音、または排気ガスなどが気になる場合であれば、葉の密度を濃いものにます。そうすることで、周りからの喧騒を防ぎ、静けさを取り戻す天然の壁に早変わりします。

ただし、葉の密度やその利用方法を知っていなければ、意味がありません。これらの情報を把握するために、ホームセンターや園芸センターに足を運んでみると良いでしょう。実際に本物の植栽を見ることができるため、よりリアルなイメージができあがります。

あなたが理想としている外構を作り上げるためにも、植栽の知識を身に付け、実際の工事に活かしてください。

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