建物を建ててから、5年、10年と経過しても、外構工事(エクステリア工事)を行わないお宅は多いです。この場合は無理して家を建てたり、必要以上に大きな土地を買ってしまったりして、エクステリアに回す予算が無くなったケースです。
後日、「お金が溜まったら庭づくりをしよう」と考えていても、さまざまな出費がかさみ、大半の方は実現できていないのが現実です。しかし、自宅の庭は唯一のプライベート空間であり、家族団らんを楽しめる場所でもあります。色々な過ごし方ができるにも関わらず、放置して手付かずにしてしまうのはもったいない話です。
そもそも、エクステリア工事を行っていないとしても、固定資産税は永遠とかかります。そのため、物置として使用しているお宅は、大きな損をしています。これから土地の購入を検討しているのであれば、毎日活用できるような庭づくりを目指さなければいけません。
中でも、小さなお子さんがいる家庭の場合、家の庭で遊べないのはかわいそうです。右の写真のように、手入れせずに放置された庭は見た目が悪いだけでなく、遊ぶことすらできません。
土地の購入を検討している場合、あなたの家族だけのプライベートガーデンを手入れるため、子供たちのために遊べるスペースを設けてあげてあげましょう。
とはいっても、予算の都合でエクステリアに予算を回すことのできない方が多いのは事実です。
そこで、小さなお子さんがいる家庭に有効な土地の選び方を紹介します。無駄な出費を抑え、最小限の予算で実用的なエクステリアを目指します。
子供のための土地選び
小さいお子さんのいるお宅を見るたび、「自然を感じて成長できる庭で遊ばせたい」と私は思います。近年の子供といえば、家の中でゲームばかりして、外に出ようとしません。しかし、本当にそれで良いのでしょうか? 家の外には土があり、草が生えて虫もいます。自然の中で学べることはたくさんあります。
せっかく土地と家を購入するのであれば、子供たちが思いっきり遊べるエクステリアにするほうが望ましいです。
このような考えを実現するために、土地選びから見直す必要があります。大半の方が土地選びで失敗する理由は、「必要もないのに、大きな土地を購入してしまった」ということです。「大きければ良い」などという愚かな理由で土地を選別した結果、金欠で苦しんでしまいます。
そもそも、お子さんが大きくなっても庭で遊び続けるわけではないので、無駄に広すぎる土地は必要ありません。最低限の範囲で、家族の思い出作りのできる庭があれば良いです。
例えば、エクステリア工事の中で、比較的安価な芝生を採用するだけでも、十分に遊ぶことができます。もし、転んでしまったとしても、柔らかい芝が受け止めてくれるため、大きな怪我を心配する必要がありません。また、天気の良い日にシートを広げれば、即席でピクニック気分を味わうこともできます。
さらに、高耐久のウッドデッキや石張りのテラスもあれば、バーベキューなどをして家族団らんを楽しめます。小さい頃の記憶はとても貴重であり、ずっと心の中に残るものです。前述の通り、最低限の範囲で、家族の思い出作りのできる庭があれば良いです。
つまり、「これらを実現できる大きさの土地を購入すれば良い」ということです。これさえ明確に分かっていれば、値段や大きさで土地選びをする必要がなくなります。あなたの家族にとって必要な広さの土地を購入すれば、出費を最小限に抑えることができます。
小さな土地はメリットばかり
小さな土地を購入すると、さまざまなメリットがあります。例えば、以下のようなものがあります。
・ピンポイントで外構にお金をかけられるので、質が高く見栄えのある外観になる
・建物にお金をかけても、庭が小さいのでエクステリアを整えることができる
・固定資産税が安い
大きな土地を購入して、敷地全域を整えることができないのであれば、小規模の土地を充実させた方が圧倒的に賢いです。遅かれ早かれ家回りの外構を整えるときがくるはずです。そのことが分かっているのであれば、初めから充実したマイホーム生活の実現を目指してください。
お子さんがいればなおのこと、家族全員が楽しめる適した土地を購入しましょう。あなたがこれから土地を買って家を建てるのであれば、まずは坪単価(一坪当たりの値段)が安い土地を選ぶのではなく、あなたの家族やライフスタイルにあった「価値ある土地」を探してください。