外構工事(エクステリア工事)で植栽を植える際、害虫や枯死(草木が枯れてしまうこと)、あるいは近隣住民からの苦情など、さまざまなトラブルの発生が懸念されます。これらの問題を未然に防ぐために、植物そのものの見る目を養うことが大切です。
草木は生き物であるため、きちんとした知識をもとに植栽を行わなければいけません。害虫の発生や草木が枯れてしまうことは仕方がないとしても、近隣住民へ迷惑をかけてはいけません。
そこで、このページでは植栽を見る目を養うためのポイントを紹介していきます。
植栽の選び方
植物を購入する際、「自分が想像した通りの植栽がきちんと届くのか?」という不安が頭をよぎります。草木はコンクリートやブロックと違い、規格品ではありません。そのため、写真を見て良いと思った植物を選んだとしても、全く同じものがあなたの家に運ばれてくることはありえません。
そもそも、雑誌や図鑑に記載されている植栽は樹形(樹木の形)の良いものが採用されます。枝や葉の形も良く、標準以上であるため、圧倒的な見栄えがあります。
そのため、外構に植える植物を購入する際は、カタログやインターネットの写真のみで決めてはいけません。草木の購入を検討するのであれば、実際に実物を見て決断するようにしてください。
ただ、このような話をしても、「どこで実物の植栽を見れば良いか分からない」という方はたくさんいます。そこで、身近な場所で草木の下見をできる場所を紹介します。
例えば、外構工事専門業者(エクステリア業者)とともに植栽の種類を決める場合、「実物を見せてもらえますか?」と尋ねてみましょう。そうすることで、ストックしてある植物を見せてくれたり、業者専門の卸売業者を紹介してくれたりします。
一方、個人で購入を検討している場合、ホームセンターや園芸センターなどに足を運び、できるだけ多くの種類を見てください。
あるいは、大きな公園や植物園、緑化センターなどを訪ねても良いでしょう。これらの施設には、一般的家庭、でも植えられる草木が育てられています。また、樹木名を示したプレートがかけられているケースが多いので、植栽選びの参考になります。
また、植物園などの施設には専門家がたくさんいるので、声をかけてみましょう。草木の特性や育て方について調べることも、植栽選びで大切な知識です。
健康な樹木を選ぶ
このページで述べてきた通り、見栄えの良い樹木を選ぶことは重要です。ただ、樹形が良くデザイン性豊かな植栽の中から、健康な植物を選ぶ必要があります。せっかくお気に入りの草木を見つけたとしても、病気に侵されていたりすぐに枯れたりしては、元も子もありません。
健康な樹木の見分け方は、葉の付き方で判断できます。元気のない植物は見た目が弱々しく、貧相な印象を受けます。葉がしおれ、枝にかろうじて付いているような状態の植栽は、かなり弱っています。このような症状が確認できる樹木はなるべく選ばないようにしましょう。
ただ、秋に葉を落とす落葉樹の場合、冬に樹木の成長を休止してしまいます。そのため、健康状態の判断が難しくなり、葉を付ける春まで待ってから判断する必要があります。この場合、専門家に健康状態を尋ねてみると良いでしょう。
樹木の選び方と同じように、植物園や園芸センターにいる専門家にも訪ねてみましょう。「この落葉樹は健康ですか?」と聞くことで、健康状態を分かりやすく説明してくれます。
このように、植物を選ぶ上で「植栽を見る目」は非常に重要になります。見栄えのある枝葉の植栽を見つけ、その樹木の健康状態を確認するようにしましょう。そのために必要な知識は当サイトで全て公開しています。さまざまなページを熟読して、外構工事で植える植栽プランに活かしていただければ幸いです。