駐車場やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)の外構工事(エクステリア工事)を行う際、あなたの要望をきちんと伝えなければ、周り近所と同じような代わり映えの無い外観になります。
外構専門業者(エクステリア業者)へ外構プランを任せきりにしてしまうと、割高になる傾向がみられます。素人であるお客様の足元をみて工事の提案を行うからです。
ただし、あなたが思い描く理想の外構を求めすぎても、工事費用が高額になる可能性があります。手の込んだ外構工事は、良質な材料と手間暇がかかるからです。特に、人件費は一番高額なため、日数のかかる外構工事を行うと、必然的に工事費用が跳ね上がります。
そこで、設置費用と維持費が低価格な「照明の活用」をお勧めします。ライトを上手に配置することで、建物の外観が見違えるような空間になります。
照明の種類
近年では、公共施設だけでなく、一般家庭でも照明を利用するようになりました。外構をライトアップするメリットは、「さりげなく配置するだけで雰囲気のある外観を生み出すことができる」ということにあります。
単に照明といっても、さまざまな種類があります。電球やLED(発光ダイオード)、あるいは蛍光灯からあなたの気に入った種類の照明器具を選別しなければいけません。
ただ、蛍光灯は青白い光を放つため、ガーデンライティング(庭をライトアップすること)には適しません。一方、電球やLEDは長寿病でカラーも豊富にあります。さらに、最近のものは省電力の為、電気代もほとんどかかりません。一度設置してしまえば長年の間ライトアップを楽しめます。
照明の活用
ガーデンライティング(庭をライトアップすること)の中でも、テクニックがあります。それは、「水を利用した明かり」です。外構に水明かりを採用する場合、水に動きを持たせる必要があります。
例えば、水を循環式して垂れ流しにしたり、池などを水中から照らし出したりする方法があります。
両者とも水面が揺れるため、反射光を拡散します。このとき、揺れ動く水面から反射した光は、壁や樹木に映し出すようにしましょう。すると、まるでリゾートにいるような感覚を味わうことができます。
また、外にテーブルと椅子を用意すれば、あなただけのリゾートガーデン(リゾート風の庭)でディナーを楽しむこともできます。
他には、照明付きの表札を設ける方が増えています。プライバシー問題のこともあり、最近までは表札を設置する方は少なかったのですが、「我が家のシンボル」として光る表札を採用するお宅が急増中です。また、「あなたの家の看板」という意味も持ち合わせた表札が、暗い夜道を照らしてあなたの帰りを出迎えてくれます。
前述の通り、ライトと表札が一体式なので、別途で電気工事を行う必要がありません。これにより、工事費用の削減を望めます。また、LEDの照明を採用すれば、更なる予算カットができます。消費電力が少ない上に長寿命のため、ランニングコスト(保守・管理に必要な費用)においては右に出る照明がないほど経済的です。
従来のタイプのLEDは、明るさの問題やLED独自の白っぽい色が不人気でした。しかし、先に述べたように、最近のLEDを使用した照明器具はカラーも豊富になり、明るさも一般家庭で使用するには申し分ない光量のLEDが広まりました。
このように、見た目は工事費用や維持費が高額に見えるガーデンライティングもは、実はとても経済的です。「外構工事の費用を安く抑えたいけど、見栄えのある外観にしたい」と望んでいる方は、シンプルな外構に仕上げ、照明を活用して周り近所に差をつける庭を目指してください。