外構工事(エクステリア工事)を行うほとんどの方が、1~2年先のことしか考えていないのが現状です。しかし、外構は住んでいる建物と同じであるため、今後何十年も付き合っていかなければいけません。目先のことばかり考えて外構工事を行ってしまうと、必ず後悔することになります。
外構工事のプランニングは「手入れ」の有無を考慮する
外構工事を行う際は、きちんと未来を考えた長期的なイメージが重要になります。
例えば、外構に植栽を設けた場合、こまめな手入れをしなければいけません。これを怠ってしまうと、工事できれいにした庭がすぐに見るも無残な姿になってしまいます。
数十年先も見栄えのある外観を保つためには、手間暇をかける必要があります。
ただ、外構が完成した後は、「ご自身で手入れを楽しみながら行っていきたい」と考える方と、「手入れはできる限り行いたくない」と考える方がいます。外構の手入れを行う作業は、好きな方にとっては本当に楽しいものです。
一方、中には最初の数カ月は手入れをしていたが、「気が付いたら一年以上も手付かずの状態」となってしまう方は少なくありません。あなた自身やご家族の性格、あるいは生活スタイルなどを考慮して以下の二択から選ばなければいけません。
・手入れ不要の外構
・手入れを必要とする外構
もし、手入れを行わなくても良い庭を希望するのであれば、方向性を決めてきちんと外構専門業者(エクステリア業者)へ伝えなければいけません。小さなことでも、気付いたことや思ったことは積極的に伝えるようにしましょう。
大きな工事はあらかじめ伝えておく
外構工事は「こまめなやり取り」が大切になります。じっくりプランを考えて、満足のいく外構を目指します。そして、決まった内容は早めに伝える必要があります。
例えば、外構工事の中でも、駐車場工事はメインの工事といえます。駐車場は毎日利用する重要なスペースになるため、十年後以降も使い勝手のよい外構にする必要があります。
新築の場合は、使い勝手やデザインはもちろん、将来も見越して工事を行ってください。
一方、現在の駐車場が狭くて、車庫入れが大変な場合には「駐車場の大きさ」の見直しをしてください。今後、車の台数が増えることが予測される場合、そのことも速やかに伝えてください。
毎日利用する外構は、デザイン性と機能性をあなたに合ったものにできます。見栄えも良く、使いやすい外構を目指しましょう。
前述の通り、小さなことでも、気付いたことや思ったことを業者へ積極的に伝えることで、外構工事はよりよいものになります。逆にいえば、希望を細かく伝えることができなければ、満足のいく外構工事を行うことができません。
ただ、それさえできればデザインの良さだけでなく、あなたの家族やライフスタイルに合った外構が出来上がります。本当に使いやすいお庭になれば、建物全体の見栄えもいっそう華やかになります。
つまり、良い外構とは「見た目と機能性がマッチしているもの」ということです。大切なポイントを伝え忘れると、「外見ばかり良くて生活に不便な外構」になりかねません。
なお、外構工事は工程が全て異なるため、工事を途中から変更することができません。そのため、外構工事を長期的にとらえて計画を進めてください。10年後も使いやすい外構を手に入れることができれば、余計な費用がかかることはありません。
ちなみに、外構が完成してもっとも後悔する理由は、見た目だけではありません。実は、外構専門業者へきちんと相談を行わなかったために起こる「私生活で起こる不自由」があります。例えば、望み通りのきれいな外構になったとしても、水はけが悪く一年中水たまりがある庭では、気分がよくありません。
外構工事をより良いものにするためにも、このページで説明してきた通り、長い目をもって工事のプランニングをしていきましょう。