京都市で外構工事(エクステリア工事)を行う場合、雑誌やインターネットで紹介されている庭を参考にしてはいけません。エクステリアは人によって最適な造りが異なるからです。また、日本は地域によって気候が違うため、日本全国同じ造りの外構では必ず過ごしづらさが出てきます。
例えば、北海道の環境に適したエクステリア工事を沖縄で施工した場合、環境が全く異なるため、過ごしづらくなることを理解できます。
このことからも分かるように、エクステリア工事を行う際は、快適性や機能性を考慮してプランニングする必要があります。
そこでこのページでは、寒暖の差が厳しい京都市でも快適に生活できる庭造りの方法を紹介します。
京都市の特徴
過ごしやすい外構を造り上げるためには、京都市の気候を把握しておく必要があります。
京都府は南北に長細い形をしているため、日本海側に面している北部は「日本海側気候」、南部は「瀬戸内海気候」、そして内陸部は「内陸性気候」に分かれます。
京都市は京都盆地の中に位置しているため、瀬戸内海気候と内陸性の気候を併せ持っています。
そのため、夏と冬、それに加え昼と夜の温度差が大きいです。盆地ということもあり、京都市の夏は蒸し暑く8月には猛暑日(最高気温が35℃以上の日のこと)になることは多いです。
また、近年ではヒートアイランド現象(都市部の気温がその周辺の郊外部に比べて高温を示すこと)が起こります。その影響で、昼間に熱せられた地面が冷え切らずに夜になるため、夏季は熱帯夜が続きます。
一方、「京の底冷え」という言葉があるように、冬の寒さは厳しいです。ただし、北海道のように雪が降ったり気温が毎日マイナスになったりすることはありません。実際に、寒さが最も厳しくなる1月の平均気温は1.1℃なので、氷点下を下回ることはめずらしいです。
しかし、気温がマイナスにならないとしても、非常に寒いです。
そのため京都市で外構工事を行う場合、猛暑あるいは厳しい寒さの両方を快適に過ごせる庭造りを行う必要があります。
例えば、夏の暑さを和らげるためには、日陰を造るのが有効です。そのためのエクステリアとしては、オーニング(折り畳みができるひさし)がお勧めです。
折りたたむことができないひさしを設けてしまうと、冬期に庭を温めることができなくなるからです。また、ずっと日陰だとコケや害虫が発生する可能性もあるので、シーンごとに活用できるオーニングが最適です。
これさえあれば、真夏でもテラスやウッドデッキでバーベキューやランチを楽しむことができます。一方、冬期は折りたたんで暖かい日光を庭に取り入れることができます。
また、外は室内のようにエアコンを使用することができないため、自然の力を利用すると良いです。
それに加え、強弱はありますが、京都市は風が一年中吹いているため、これを有効に活用できます。夏は風を取り入れて敷地内の空気を入れ替えるのと同時に、庭の温度を下げてくれます。さらに、冬は風を遮断することにより、冷たい季節風を抑えて敷地内の温度を保つことが可能です。
これを実現させるためには風を調整する仕組みが必要になります。
ただし、それは難しいことではありません。例えば、敷地の周りを塀やフェンスで囲む場合、その一部を植栽にしたり開閉可能な門にしたりすることで実現できます。
庭の一部の構造を変えるだけで、通気性を確保したり風を遮断したりすることができます。先ほど紹介した日差しのコントロールと合わせることで、寒暖の差が激しい京都市でも一年を通して快適に生活できます。
「過ごしやすい外構を造りたい」と思うのであれば、機能性を考慮して工事内容を決めるようにしましょう。その上で値段やデザインを見直せば、使い勝手の良いエクステリアを見栄え良く造り上げることが可能です。
当サイトの京都市での対応エリア
京都市(北区、上京区、左京区、中京区、東山区、下京区、南区、右京区、伏見区、山科区、西京区)