マンションやアパートの経営を行う際、一番大切なことがあります。それは、「入居率を高めること」です。住んでくれる人がいなければ、建物を維持することができないからです。また、それと同時に「解約率を最小限に抑える」必要があります。
ただ、新築の建物は次々と建設されていくため、入居者はそっちに住みたがってしまいます。これが都内であれば、人工が多いため古いマンションでも常に人が入ってくる可能性があります。
しかし田舎の場合、「部屋を借りたい」と考えている人よりも賃貸物件のほうが多いです。そのため、築5年程度の新しめのアパートであっても、新築の建物に入居者を奪われてしまい、「住んでいる人がほとんどいない」場所は多いです。
このようなリスクを防ぐためには、他のマンションにはない「差別化」を図る必要があります。差別化とは、競合他社に対して自社のポジションを確立させることです。つまり、自社にしかない強みを打ちだすということです。
ただし、家賃を安くしてはいけません。家を貸し出す値段を安くしてしまうと、管理費が少なくなり、メンテナンスを行うことができなくなってしまいます。すると、お客様を損させてしまうことに繋がります。その結果、退去者が増えてしまう原因になりかねないので、家賃を下げて入居者を増やそうとすることは絶対にしないでください。
ただ、「差別化をするといっても、その方法が分からない」というオーナー様は多いです。
例えば、「花壇を設ける」だけでも差別化として有効です。これにより、入居者一人一人が団地に住んでいながら本格的な家庭菜園やガーデニングを楽しむことができるようになります。
花壇を設置して入居者の増加を狙う
「マンションまたはアパートを借りよう」と考えているお客様の中には、「自宅で家庭菜園をしたい」と考えている人は多いです。
しかし、アパートやマンションの外構(エクステリア)の中で、入居者が個人的に使用できるのは駐車場だけです。そのため、賃貸を借りたとしても庭で野菜を育てることはできません。
もし、「ガーデニングを行いたい」と考えた場合、ベランダの一角でプランターなどを活用して草木を育てる方法を取るしかありません。ただ、植物の中にはプランターで育てることができない植栽が存在します。そのため、限られた野菜しか植えることができずに不満を持っている方は多いです。
そこで、入居者が利用できるような花壇を作成するのは有効です。
ただし、敷地の一角に花を植える場所を用意するのではなく、一世帯に一つの畑を用意してください。マナーが悪い人がいると、トラブルのもとになりかねないからです。
また、人によって植える植物が異なります。その中には、相性の悪い草木も存在するので必ず分けるようにしましょう。さらに、住んでいる人が花壇や畑の整備をしてくれるので、メンテナンス費用をかけずに美観を保つことができます。
花壇の貸し出しを行う際に気をつけること
ただ、入居者の中には「面倒だからやりたくない」という方が出てきます。その場合のみ、自社または管理会社で手入れをすればよいです。
ただし、余っているからといって、他の入に貸してはいけません。「畑をやりたくない」と言っている人が引っ越した場合、新しい入居者が利用できなくなってしまうからです。そのため、必ず一世帯一つの花壇を貸し出すことをお勧めします。
差別化を行い、他のマンションやアパートにはない強みを生み出すことを第一に考えてください。